はじめに 画像処理の応用の一つに、車や人物といった物体の検出があります。まだ、十分完成した技術とはいえませんが、車の場合は、車輪のような丸いものが一定の間隔で並んでいると車らしいと判断し、人物の場合は、丸みを帯びた白いものの真中付近に二つ並んで黒いものがあり、さらにその下の中央部に、横に長いものがあれば人物らしいと判断します。 特に、人物の検出は、防犯やセキュリティ管理の上で重要視され、研究が盛んです。最近、カメラの被写体の中から人物を探し、そこに自動的に焦点をあわせるカメラも出現しました。 画像の中から、上記のような特定のパターンを探し出すには、「テンプレートマッチング法」が良く用いられます。テンプレートとは型紙のことで、それを画像上で移動させながら比較して行くやり方です。ただし、単純な方法では、テンプレートに対して傾斜を持っている画像や、相似形であるが大きさが異なる画像は検出できません