新型コロナウイルスが企業の働き方を大きく変えたことにより、サイバー攻撃の狙い所にも変化が現れている。また、工業社会、情報社会に続く未来社会の姿として政府が提唱する「Society5.0」も推進される中、サイバーセキュリティやデータの信頼性を確保することの重要性は明らかだ。こうした時代に求められるセキュリティ戦略とは何か? 国の通信・ネットワーク政策をつかさどる総務省でサイバーセキュリティ統括官を務める田原 康生氏に話を聞いた(肩書は取材時のもの)。 コロナ禍でサイバーセキュリティの危機が増加 2020年はコロナ禍に見舞われたことで、リモートワークが劇的に進んだ。「リモートデスクトップへの総当たり攻撃など、テレワーク環境を狙った攻撃は増加しました」と概況を説明するのは、総務省サイバーセキュリティ統括官の田原 康生氏だ。 「また、ネットショップを騙(かた)ったメールを送りつけて悪意のあるサイト
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