タグ

2010年7月15日のブックマーク (31件)

  • 光媒の花 - 情報考学 Passion For The Future

    ・光媒の花 これは抜群に面白い。おすすめ。 「この全六章を書けただけでも作家になってよかったと思います。」と、ベストセラー連発の道尾秀介にとっても、これは会心の作品であるらしい。 ある街を舞台に、表向きは普通に見えながら、心に深い闇を抱えて生きる人たちの連作群像劇。6つの物語の主役たちは年齢性別や職業はさまざまで、同じ街に住んでいるという点をのぞいて深いつながりはない。前の作品の脇役、端役だった人間が続く作品では主役になる。次は誰の視点に飛ぶのかなあと想像しながら読むのが楽しい。 「光媒の花」は、「風媒花」(風が花粉を運ぶ花)や「鳥媒花」(鳥が花粉を運ぶ花)から連想した造語らしい。人生の光と闇を媒介として、6つの物語の花を受粉させていく一匹の蝶の目線で、読者は前の花から次の花へと跳んでいく。 悪い人だと思っていた人にもそれなりの理由があったり、事故だと思っていたことが事件だったり、ひとつの

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「光媒の花」
  • 必要とされなかった話 - 情報考学 Passion For The Future

    ・必要とされなかった話 壮絶な漫画。。 糧が底をついた村。もしも一人しか命を救えないとしたらおまえは誰を選ぶか?。長老が村の全員に尋ねて歩いた翌朝、誰にも必要とされなかった6人の森への追放が決まった。たったひとりの肉親の姉に、自分が選ばれなかったことに愕然としながら、主人公の少年 織春は死の森を彷徨う。 テレビ番組「サバイバー」のように、投票によって自分が追放者に選ばれるよりも、誰からも必要とされなかったから追放されるこの状況の方が辛いかもしれない。あからさまに追放されれば、憎しみを糧に生きていくこともできるが、これでは誰を恨んだらいいのかわからない。ただただ、さびしくて悲しいのである。 森の中で追放されたもの同士が出会う。心が荒んだ追放者たちはせっかく再会しても、助け合うことができない。織春は人間不信の絶望に陥りながら、厳冬で糧のない森で、必死に生き延びていく。 人間は人の間と書くけ

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「必要とされなかった話」
  • ツイッターノミクス TwitterNomics - 情報考学 Passion For The Future

    ・ツイッターノミクス TwitterNomics 誰かに「ウッフィー、どお?」と挨拶代わりに聞かれるようなら、ウェブ2.0世界でしっかり受け入れられている証拠。「ウッフィー」の感覚こそ、ウェブの中でお金より価値がある通貨であり、ソーシャルキャピタルの指標である。そのためには、ネットのコミュニティで好かれること、つながること、一目置かれることを意識しなさい、というWeb戦略の。企業とコミュニティの関係について非常に啓蒙的な内容。 ウッフィー・リッチになる原則として著者は次の5つのリストを繰り返し示す。 1 大声でわめくのはやめ、まずは聞くことから始める 2 コミュニティの一員になり、顧客との信頼関係を築く 3 わくわくするような体験を創造し、注目を集める 4 無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない 5 高い目標を見つける 企業がツイッターやフェイスブック、ブログをどう使うべきかという

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「ツイッターノミクス TwitterNomics」
  • ネオ・デジタルネイティブの誕生―日本独自の進化を遂げるネット世代 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ネオ・デジタルネイティブの誕生―日独自の進化を遂げるネット世代 国内大規模定量調査によって、若年層の情報摂取行動を調べたという、日版デジタルネイティブ研究報告。日のデジタルネイティブを3つの世代に区分している。76世代、86世代、そして96世代=ネオ・デジタルネイティブだ。各世代のわかりやすい対比が面白い。たとえば、 76世代:PCで書く、ケータイで読む 86世代:ケータイで書く、PCで読む という違いがあるそうだ。全般的に上の世代がパソコンでやっていることを下の世代はケータイでやっている傾向がある。もっともこれは、パソコンの所有率とも関係があるのかもしれないが。 情報行動だけでなく、コミュニケーションのスタイルも異なっている。 「まず76世代は、「他人にあまり影響されずに自分らしい生き方をすることがカッコいい」「世の中が言うことよりも自分の情報のほうが正しい」「社会がなんと言おう

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「ネオ・デジタルネイティブの誕生―日本独自の進化を遂げるネット世代」
  • ネット検索革命 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ネット検索革命 検索の未来についてここまで深く語れる人は世界に何人いるだろうか。感動。 「検索知識人」と「ソーシャブルサーチ」という概念に特に啓発された。 検索知識人とは、 「技術面でのスキル、専門領域の知識、概念的な鋭敏さ、この三つが「検索エリート」を作り上げる。最良の検索者は、検索エンジンの適用範囲や、作動の仕方や、長著と短所などを理解している。さらに、どう検索すれば効率的なのか、「深層ウェブ」を掘るために多様な垂直型エンジンをどう使いこなすか、助言してくれそうな専門知識を持った人をどう探すか、心得ている。個人的な社交関係や、オンラインでのフォーラムを使って、専門知識を得ることができるだろう。特定の個別の問題を検索するだけではなく、継続的に検索を行うことで、あるトピックについて自動的にデータを引き出し、新たに見つけた情報を「絵」にはめこんで、より大きな全体像を描き出せる(Calish

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「ネット検索革命」
  • 著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 - 情報考学 Passion For The Future

    ・著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 電子書籍ブームによって、またにわかに著作権ブームである。 このは、まとまっていて、現状をアップデートしたいIT業界人にもおすすめ。 昔、仕事テレビの番組情報をWeb上で扱う仕事をしていたとき、その業界のルールに戸惑った。テレビ番組表、番組内容、出演者情報、それに関するクチコミなどテレビ関係の情報というのは、Webで扱うに際して権利関係が明確でないものが結構あった。専門家に聞いても、あなた方がやりたいことは法的には大丈夫なはずだが現実ではケースバイケースだと言われた。つまり、法的権利というより業界の慣習や力関係で、情報をどう扱うべきか決まっているように感じた。 「著作権の適用範囲をめぐって、補償金や保護期間延長といった激論がつづく一方で、法律の外に疑似著作権と呼ぶべき情報の囲い込みが数多く生まれています。そのなかには、もっともな理由のあるものもあ

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」」
  • 千年樹 - 情報考学 Passion For The Future

    ・千年樹 このは今年のベスト10に確実に入るなあ。面白い。傑作。 関東地方の山地にある樹齢千年のくすのきの巨樹。 1000年の間に巨樹の下で繰り広げられた人間たちの短い生のドラマを8つの連作短編で語る。時代も立場もまったく異なる登場人物たち数十人がいる。山に逃げた武士、自殺を考える中学生、女をさらった山賊、ドライブ中の家族、愛人と待ち合わせた娼妓...。よくここまで多様な設定下の登場人物たちを描き分けられるものだなあと著者の筆力に感嘆する。 器用なだけでなくて、8つの話がからみ合って群像劇としての深みがでているのも素晴らしい。 8編とも現代の登場人物と過去の人物の生き様が呼応する形で話が進む。死を考えて巨樹の下を訪れる動機は、昔と今では背景は異なる。一方では戦に負けて死ぬものがあり、もう一方ではいじめに耐えかねて自殺しようとしているものがいる。いろいろな生き方があるが、ひたむきに生きる人

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「千年樹」
  • 奇跡の脳 - 情報考学 Passion For The Future

    ・奇跡の脳 著者は脳が専門の神経解剖学者。37歳の時、脳卒中に襲われて、まともにはなすこと、歩くことさえできなくなるが、大手術と8年のリハビリで奇跡の復活を遂げた。自分の脳が損傷を受け、そして回復していく体験を生々しくドキュメント化した書は米国でベストセラーとなった。 脳卒中に襲われた朝、著者は朦朧としていく意識の中で、客観的に自分の身に何が起きているのかを把握していた。一人暮らしの彼女は異変に気づいて助けを呼ばなくてはならないことを理解するが、論理的思考の左脳が破壊されていて、具体的にどうしたらいいのかわからなくなる。 「できごとを順序立てて並べるため、絶え間なく指示を出してくれていた左脳の司令塔が沈黙してしまったので、外部の現実との結びつきを維持すべく、わたしは知覚を総動員しようと懸命になっていました。過去、現在、未来に分かれるはずの時系列の体験は、順序よく並ばずに、全部が孤立したま

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「奇跡の脳」
  • 振仮名の歴史 - 情報考学 Passion For The Future

    ・振仮名の歴史 平安時代から現代まで振仮名の歴史を振り返るトリビアな新書。 日語特有の表記法である振り仮名には大きく「読みとしての振仮名」と「表現としての振仮名」の二つがある。「合図」と書いて"あいず"と振るのが前者であるなら、"サイン"と振るのが後者である。 古くは、漢語で書かれた日書紀にも振仮名が振られていることがわかる。中国語を日語で読むことが契機となって誕生したものであるらしい。二つの使い方は当初から存在していた。室町時代の頃には左右両振仮名というのもあって、読みと表現の両方を左右に書いた例もある。 表現としての利用が極まった例として、実際にはない漢字をでっちあげて、それに振仮名を振って遊んだ平安時代の嘘字なども紹介されている。実用性だけではなくて、それ自体がかなり饒舌なサポーターとして日文化を支えてきた。 明治時代に官権派の「大新聞」は振仮名を振らず、大衆的な読者を対象

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「振仮名の歴史」
  • 日本人だけが知らない 日本人のうわさ 笑える・あきれる・腹がたつ - 情報考学 Passion For The Future

    ・日人だけが知らない 日人のうわさ 笑える・あきれる・腹がたつ 世界を取材するライター石井光太氏が集めた日にまるわるうわさ話とその背景を解説する軽い読み物。海外の人たちの偏見や誤解がいっぱい。笑えるものも多いが、棘があって痛いものも多い。 たとえば、日人は入国手続きの書類の「SEX」の欄に数字を書くがそれは週に何回の意味だ、なんていう話し。英語ができない日人への皮肉のニュアンスも込められて、外国では実際に広まっているそうだ。 日の地下鉄は痴漢だらけだが、中国人や韓国人女性がひとりで乗るときは、バッグに国旗をつけると、痴漢にあわない、なぜなら日人男性は外国人には痴漢をしないからだ、などという日留学時の注意があって、実際、そうした自衛手段を取る女性も存在するようだ。 「日企業は中国でつくった一番いい製品を欧米に輸出する。二番目にいい製品を日へ逆輸入する。そして最悪の品を中国

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「日本人だけが知らない 日本人のうわさ 笑える・あきれる・腹がたつ」
  • 月桃夜 - 情報考学 Passion For The Future

    ・月桃夜 文学好きの友人Twitterで 「大也さんが薦めてたので読んでみた。恒川光太郎「雷の季節の終わりに」面白かった。よくこんな難しい設定をこんなに少ないコトバで語れるなと関心した。」とつぶやいていたのを見た。 恒川光太郎「雷の季節の終わりに」 http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004801.html 私がこのを紹介したのは2006年のことであり、今頃読んだのかよ遅すぎだよと思う反面、おすすめした小説がほめられるととてもうれしい。おすすめしたノンフィクションや実用書がほめられるよりも数倍うれしい感じだ。文学趣味をほめられると全人格を肯定されたような気持ちになれる(勝手にですがね)から、なのだろう。 で、私が彼に言いたいのは最近のファンタジー作品では「月桃夜」(遠田潤子)が素晴らしいから無条件に読んでくれたまえということである。絶

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「月桃夜」
  • 機長の「集中術」 - 情報考学 Passion For The Future

    ・機長の「集中術」 わかりやすい極意の書だ。 「集中力がスキルである以上、テクニカルスキルと同様に、目的意識の強さ、教育、訓練、努力、工夫、習慣などによって、いくらでも何歳になっても伸ばすことができるのです。」 著者は日航空で常務歴42年の元機長。総飛行時間1万8500時間(地球800周相当)。引退まで一度も病気で休んだり自己都合でスケジュールを変更したことがなく、この4月、63歳まで現役で機長を務めた。日航空の国際路線すべてを飛んだ伝説的パイロットが語る集中力発揮の方法論。 集中力とは捨てる技術だという。自分が好きなこと、やりたいこと、やるべきことに集中し、それ以外をいかに捨てるかが重要だという。具体的に著者は長年のパイロット生活においてどう心がけてきたかを教えている。 「パイロットが一般の職業に比べて、集中力の発揮の仕方がうまい、スゴイと言われるのは、数百名の尊い生命をあずかってい

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「機長の「集中術」」
  • 数学は最善世界の夢を見るか?――最小作用の原理から最適化理論へ - 情報考学 Passion For The Future

    数学は最善世界の夢を見るか?――最小作用の原理から最適化理論へ 18世紀中頃、ベルリン科学アカデミーの院長モーペルテュイは観察から 「自然の中に何らかの変化を引き起こすのに必要な作用の量は可能なかぎり小さい」 という原理を発見した。自然現象には無駄がない。最も単純な道を通って効果を生む。たとえば光は屈折させても点ABCの間の最短距離を進んでいくように見える。光は無駄な経路を避けて作用量を最小に節約しようと心がけているのだと結論した。世界は合理的に作られている。そこに世界の創造主としての神の叡智をみた。 我々が生きているこの世界は、ありえたかもしれない世界の中で、最も好ましい世界、最善世界である。ガリレオもライプニッツもこの世界は神によって創られたと信じていた。科学者の役割は神が創造をおこなうときに従ったルールを、人間が再発見することにほかならなかった。あらゆる自然法則を貫く最小作用の原理

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「数学は最善世界の夢を見るか?――最小作用の原理から最適化理論へ」
  • 教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ - 情報考学 Passion For The Future

    教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ 日人の大卒のほとんどは企業へ進むはずなのに、大学では職業のことはほとんど教えない。就職では地頭がよくて<適応>する素直な若者が好まれた。企業は採用に当たっては個人の能力ではなくて「潜在能力」を基準としてきた。高度経済成長期には企業が職業教育を丸抱えしたので、それでもなんとかなっていた。しかし「日的雇用」が後退する中で、職業能力を形成することができなかった学生たちが非正規社員、不安定な雇用、低賃金にあえぐことになった。だが彼らは不当な扱いに抗議する<抵抗>の術も教わっていなかった。 日は高等教育の職業コースに進む人が少ないというデータが紹介されている。日の後期中等教育(主に高校をさす)では、普通教育コース在学者比率が75%に達しているが、OECD加盟国平均では同比率は50%程度。他国ではほぼ半数の生徒が職業に関連するコースを学んでいるのに

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ」
  • 日本人の知らない日本語2 - 情報考学 Passion For The Future

    ・日人の知らない日語2 この、1もよかったが2もおもしろすぎ。日語教室を舞台にした漫画。 「日語教師」という仕事は大変です。大変だけどおもしろい仕事です。こちらが日語や日文化を教えているはずなのに、相手から学ぶことも多いような気がします。学生からの質問で「日語の謎」(私が知らないだけ?)に気づかされることもあります。そんな日語教師の日常をちょっとのぞいてみてください。」 たとえば外国人は 「スッパ抜く」のスッパって何ですか? などという質問をしてくる。これが調べてみれば、ちゃんと由来と意味があるのである。 日人は青信号をなぜ緑というのか? なぜ日の子供は太陽を赤く描くのか(海外は黄色や白が多い)? という色の表現もなかなか深い。 たとえば日ではピンク映画だが、英語圏ではブルーフィルム、黄色電影、スペインでは緑がエッチな色だという。ことばの問題は文化の問題だ。世界各

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「日本人の知らない日本語2」
  • 悼む人 - 情報考学 Passion For The Future

    ・悼む人 第140回直木賞受賞作。 『おくりびと』×『千の風になって』×2くらいの感動。 命の問題をまっすぐに考える傑作。 「わたしは彼に親友のことを話しました。思い出すかぎりのことを伝えました。わたしが話し終えたところで、「いまのお話を胸に、悼ませていただきます」と、彼は先ほどと同じ姿勢で左膝をつき、右手を宙に挙げ、左手を地面すれすれに下ろして、それぞれの場所を流れている風を自分の胸に運ぶようにしてから、目を閉じました。」 新聞の訃報記事や雑誌の事件特集や旅先での会話で聞いた死者の最期の場所を訪ね、その人が生前に誰を愛し、誰に愛され、そして誰から感謝されていたかを調べて歩く男が主人公。彼の目的はこの世にかけがえのない存在として故人がいたことを自分の胸にしっかりと刻むこと。携帯した何冊ものノートには、悼んだ人、これから悼む人のデータがびっしりと書き込まれている。 やがてネットの掲示板ではこ

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「悼む人」
  • 教養としての官能小説案内 - 情報考学 Passion For The Future

    教養としての官能小説案内 まず著者紹介に目がとまった。 「1933年東京都に生まれる。40年以上にわたり、年間300編の官能小説を読みこなし、新聞、雑誌などに紹介しているこの分野の第一人者。」 この人、40年間×300編で累計12000編以上の官能小説を読み続けてきたのか。それだけで十分に、ちょっとお話を聞いてみたくなる数字だ。 「人間の性欲は、それほど動物的にはできていない。「女性器に男性器を挿入した」という文章を読んでも、現代人はもはや刺激を受けないのだ。官能小説家たちは、われわれの贅沢で多様な欲望に応えるため、ストーリー設定や主要キャラクターの造形、あるいは性交・性器病者の技法、さらにはタイトル付けなど、あらゆる側面でその表現を深化させてきた。」 美少女、人、女教師、くノ一、尼層、少年もの、性豪もの、凌辱系や癒し系など多種多様なジャンルにおける文学史を、年代順で代表的な作家の作品

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「教養としての官能小説案内」
  • 代替医療のトリック - 情報考学 Passion For The Future

    ・代替医療のトリック 現代のタブーに真っ向勝負。 『フェルマーの最終定理』『暗号解読』『ビッグバン宇宙論』を著した現代最高の科学ライター サイモン・シンが、次はどんな定理に挑むかと思ったら、意表をついて「代替医療」を斬るを出してきた。ドイツの代替医療研究の大学教授と組んでの共著。翻訳はサイモン・シンの名訳を生み続けてきた青木薫氏。 まだ「代替医療」という言葉が一般にわかりにくい気がするのだけれど、要は、鍼、ホメオパシー、カイロプラティック、ハーブ治療などを指す。代替医療のほとんどは科学的にはインチキで治療効果はまったくないという事実を科学的に明らかにしただ。それらを職業や商売にしている人たち(国内でも何十万人もいるだろう)に死刑宣告をしたようなもので、かなりヤバイかもしれない。今後、論争が起きそうだ。 やり玉に挙げられるのは、ホメオパシー、鍼、カイロプラティック、ハーブ療法、アロマセ

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「代替医療のトリック」
  • 変な給食 - 情報考学 Passion For The Future

    ・変な給 全国の学校で実際に出された「変な給」を再現してカラー写真で紹介する問題提起。 例: 味噌汁とてんぷらと黒糖パンと牛乳 雑煮とパンと揚げしゅうまいと牛乳 冷やし中華、原宿ドッグ、牛乳 みそラーメンとドーナッツと牛乳 など、73点の再現写真はどれも「うへえ」な感じで欲が湧かないものばかり。和洋中ごちゃまぜで砂糖と油まみれ、これじゃあ味覚だって育たない。結局、パンを主にするのが原因なのだが、米飯給は東京都平均は週に2.6回だそうで、週の半分は変な給が出る可能性があるわけだ。 しかし、思い出してみるとこうした「変な給」は私の小学生時代にはちっとも変じゃない、普通の給だった。米飯は年に1度あったかどうか。パンに豚汁に牛乳にスライスチーズが一枚なんていうのがよく出た。当時は当たり前と思っていたが、大人が好んでこんな組み合わせでべることはありえない。確かにこれはおかしい。

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「変な給食」
  • ネットの炎上力 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ネットの炎上力 ・J-CASTニュース ビジネス&メディアウォッチ http://www.j-cast.com/ J-CASTニュース創業社長の蜷川真夫氏が語るネットニュースの破壊力と新しいビジネスモデル。蜷川氏は元朝日新聞社会部記者でAERA編集長だった人物。マスメディアを常に意識しながら、確信犯的にお騒がせメディアをつくろうとしているようだ。 「火事には野次馬が群がる。その先頭で見て、後ろの野次馬に説明するのが記者だと教わった。見たことを分かりやすく伝えろ。ネットの炎上も似たところがあって、火事場を見つけると野次馬が寄ってくる。寄ってくるのが群れをなすので「ネットイナゴ」と呼んだりする。芸能人の記者会見も同じようで、群がる記者の先頭で、お馴染みのテレビリポーターが突っ込んでいる。後ろでメモしている記者たち。カメラを通して、視聴者がその光景を見ている。「炎上」はネット街ダネの典型例だっ

  • グーグル時代の情報整理術 - 情報考学 Passion For The Future

    グーグル時代の情報整理術 グーグルの中の人が情報に対してどんなことを考えているのか知ることができる。 著者のダグラス・C・メリルは子供の頃からの失読症を克服してプリンストン大で認知科学の博士号を取得した後、グーグルのCIO(情報最高責任者)に就任した人物。情報処理に人一倍の認知コストを必要とする病だったからこそ、脳に負担をかけない効率化を徹底するようになったという。書の情報整理術は人間に余分な整理の努力を求めない。 「書でご紹介するのは"万人共通"の整理術ではない。受信トレイを常にからにせよとか、コンピューターのファイルをフォルダー階層別に分類せよとか、明細書をデジタルで受け取るようにせよとか、そんな方法を押し付けるつもりはない。そんな方法に従って生活しなくちゃならないとしたら、私自身が「整理できない人間」のレッテルを貼られてしまうに違いない。」 なんでもデジタル化して検索できるよう

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「グーグル時代の情報整理術」
  • ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 ・毎朝登校する生徒は33人中5人 ・1から100まで数えられない生徒がいる ・九九が完全にできるのは160人中20人 ・入学者の半数が中退する ・高校を中退する生徒の半数は1年生 ・やめさせようとする教師たちの存在 などいわゆる底辺校の実態と増加する高校中退者のドキュメンタリ。 現代の高校中退は個人の問題ではなく社会の深刻な病理のようだ。 高校中退の背景には家庭の貧困があり、不安定な生活や余裕がない家庭環境が、生徒の低学力、不登校を引き起こし、中退へとつながっている。学習意欲と貧困の間にも密接な関連が見出されている。エリート校と底辺校の格差は増大傾向にある。 高卒以上が圧倒的マジョリティを占める日社会において高校を出ていないことは極めて不利にはたらく。実際、不況の中で高校中退者の就職は困難を極めている。調べてみると生徒の父母もまた中退者で

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所」
  • 友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル - 情報考学 Passion For The Future

    ・友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル 現在の若者心理の研究。いじめ、ケータイコミュニケーション、ネット自殺などを軸に、いま10代、20代くらいの若者たちのコミュニケーション動態と深層心理を探る。 近年の調査では思春期に反抗期がなかった若者が増えているそうだ。 かつて尾崎豊の「十五の夜」の歌詞にあったような社会に対する反抗心と、現代のアンジェラ・アキが歌う「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」の未来の自分に対するメッセージを比べると歴然としているが、現在の若者世代は他者との対立の回避を最優先にする「優しい関係」の世代だ。 だが、この優しい関係は決して個々の心にとって優しくはない。「教室は たとえて言えば 地雷原」という川柳があるそうだが、見かけ上の「優しい関係」を営む場に絶対権が与えられ、息苦しさを感じている若者が多いという。 「「優しい関係」とは、対立の回避を最優先にする関係だから、互いの

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル」
  • まっくら、奇妙にしずか - 情報考学 Passion For The Future

    ・まっくら、奇妙にしずか 2005年3月、ドイツのハンブルク応用科学大学デザイン=メディア=情報学部の卒業審査で、学生アイナール トゥルコウスキィが提出した作品の出来栄えの見事さに教授たちは目をみはった。たった一のシャープペンシルで400の芯を使って3年かかって描き上げたという細密画と、独特のシュールさ漂うストーリー。世に出た作品はたちまちドイツの有名な絵賞を連続受賞した。 絵とはいっても対象は大人向け。ある日、町のそとの砂丘の廃屋に、奇妙な男が住みつく。男はわけのわからぬ仕掛けで漁のようなことをしている。没交渉のまま裏で監視を続ける町の住人たちは、わけのわからぬものへの恐れや嫉妬から、よそものの男を排斥するムードに傾き始める...。 ムラ社会の創造性のなさを悲しい目で見ているのは、おそらく作者アイナール トゥルコウスキィ自身の実体験からくる感慨なのだろう。卒業制作といっても当時す

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「まっくら、奇妙にしずか」
  • 死なないための智恵 - 情報考学 Passion For The Future

    ・死なないための智恵 知っていれば、助かるかもしれない。 秋葉原無差別殺人事件、十四歳少年バスジャック事件、池田小児童殺傷事件、阪神大震災、和歌山毒カレー事件など日を震撼させた数十の殺人事件や事故、災害における死を検証して、どうしたら生き残れるかをアドバイスする内容。著者は30年間東京都の監察医をつとめ二万体もの変死者の検死解剖を行った人物。 刃物でいきなり刺されたらどうするか?。とりあえず腕の外側で防ぐ。出血したらまず色を見る。黒ずんだ血なら静脈をやらてたのであわてなくてよい。鮮紅色の赤だったら早急に対処しないと危険。動脈の位置は知っておけ。 人質として首にナイフをつきつけられたら、喉を切られても即死しないが、頸動脈を切られると死ぬと考え、万が一でも耳の下を切られないように意識せよ。プロの殺し屋は喉笛をかき切ることはしないのだそうだ。 私が年に1回くらいで危険を感じる将棋倒しでは、 「

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「死なないための智恵」
  • スキエンティア - 情報考学 Passion For The Future

    ・スキエンティア 感動した。連作短編集だが全作が傑作ではずさない。 スキエンティアはラテン語で「知識」という意味。クローン、ロボット、惚れ薬など、未来の禁断の科学技術が、人々の生活にどんな影響を与えていくかを描いたサイエンスフィクション。基SFなんだけれども、とてもヒューマンドラマしている。 「ボディレンタル」 「媚薬」 「クローン」 「抗機」 「ロボット」 「ドラッグ」 「覚醒機」 クローンにしても人工知能介護ロボットにしても、ここで取り上げられる技術は、人間心理の微妙な領域に入り込んでくるものばかり。生と死、性、家族、恋愛などを変革するイノベーションが登場したとき、私たちはそれをどう受け入れて行くか、あるいは拒絶するかのシミュレーション。 一話目。四肢が動かなくなった大富豪の老女が、人生をもういちどやり直すために、若い女の身体を借りる「ボディレンタル」。映画アバター』みたいな設

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「スキエンティア」
  • ん―日本語最後の謎に挑む - 情報考学 Passion For The Future

    ・ん―日語最後の謎に挑む 世界的に見ても「ん」ではじまる言葉はほとんどない。「ん」はちょっと特別な音。 「日語には上代、「ん(ン)という文字はなかった。上代の日人も、現代の日人と同じように考え事をしながら「んー」と唸っていたのかもしれないが、それを書くことはできなかった。書けないから、無理をしてでも書かなければならないときには「イ」とか「ニ」という現代のカナカナを記号として使っていた。でも「イ」を使うと「i」、「ニ」と書けば「ni」と発音することになってしまう。「i」や「ni」と間違って読まれないための記号は何かないか......という試行錯誤の結果、「ん(ン)」という文字が生まれてきた。」 古事記をはじめ上代の文書には「ん」と読む仮名が一度も出てこないものらしい。 ありなむ→ありなん 知りなむ→知んなむ のように、口語として使われたのが最初であるそうだ。次第に大衆に普及して「ん」

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「ん―日本語最後の謎に挑む」
  • ソーシャルブレインズ入門――って何だろう - 情報考学 Passion For The Future

    ・ソーシャルブレインズ入門――<社会脳>って何だろう 「たくさんの脳が集まっているというのは、そのシーンを想像すると何となくグロテスクです。しかし、わたしたちは誰でも一つずつ脳を持っていますから、もし脳がどこにあるかという空間分布だけを図にしてみるなら、東京都だけで、およそ1300万個の脳が東京都内を行ったり来たりしていることになります。さらに、もしみなさんが、いまこの瞬間、通勤電車の中ですし詰めになっているなら、手の届く範囲に少なくとも10個以上の脳がプカプカ存在していることになります。」 ソーシャルブレインズ(社会脳)とは社会に組み込まれた状態の脳の研究である。人間が一番頭を使うのは、従来の脳科学が研究しているような単純な対象の認知ではなくて、空気を読むとか、協調する、対立するという社会関係における認知だ。ソーシャルブレインズこそ脳の質的なはたらきであるともいえる。 認知コストの押し

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「ソーシャルブレインズ入門――<社会脳>って何だろう」
  • エクスタシーの湖 - 情報考学 Passion For The Future

    ・エクスタシーの湖 スティーブ・エリクソンの前衛世界文学の和訳最新刊。これまた大変な奇書である。 筋がよく分からなかったのに、強烈な印象を残して、いつまでも引きずる映画っていうのがある。たとえばデヴィッド・リンチ監督の『インラインドエンパイア』などかがまさにそうだ。現実と劇中で撮影中の映画の筋が錯綜し、何が現実なのかわからなくなっていく。精神錯乱状態で見る悪夢のような内容なのだが、映像の持つ強いイメージ喚起力は、トラウマの如く記憶に刻まれる。エクスタシーの湖もこれに似ていて、読者の脳裏にいつまでもこびりつくタイプのやっかいなビジョン小説だ。 ハリウッドの交差点にできた小さな水たまりが、次第に成長してロサンゼルス全域をのみこんでいく。謎の湖にゴンドラから飛び込んだ女は、湖底を突き抜けて向こう側の世界の湖面へ浮上する。湖に浮かぶ廃墟のような建物で、女はSMの女王として君臨する。前の世界にゴンド

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「エクスタシーの湖」
  • 紙の本が亡びるとき? - 情報考学 Passion For The Future

    ・紙のが亡びるとき? 書籍の未来と文学の未来に関する論考集。 「紙の書籍が遠くない未来、これまで果たしてきた役割を終える」という前提で、出版業界と文学界に不可避に生じる変化を予測する。タイトルから期待するデジタル化のインパクトについての考察は全体の3分の1くらい。文学のおかれた環境と変化についてが3分の2を占める。 著者は書籍という媒体の特性を3つ挙げる。 1 文字情報の容器としての側面 2 主体が文字情報と接触するインターフェイスとしての側面 3 消費社会における商品としての側面 電子化による変化はすべてに大きな影響を与える。 「電子化されたデータの最大の強みは、それが、物理的・空間的な質量を有しないことである。かつて立会場で目視で取引されていた為替や株式の市場が、電子化されることでいっきに流動性を増したように、情報から質量を奪い去ることは、その効率性を飛躍的に高める。」 著者は1人が

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「紙の本が亡びるとき?」
  • 13日間で「名文」を書けるようになる方法 - 情報考学 Passion For The Future

    ・13日間で「名文」を書けるようになる方法 高橋源一郎の明治大学大学院における「言語表現法」講義の書籍化。全13回の授業が学生とのやりとりを含めて収録されている。とてつもない名講義。言葉で語らず、インタラクションで考えさせるという高度な教授法を、毎回繰り出す。 初日、スーザン・ソンタグの「若い読者へのアドバイス」という名文が配られる。死期が近いことを悟った思想家が若者に向けて「心の傾注」という言葉をキーワードに真摯な忠告を短い手紙のように書きつづったものだが、「読み終わったら、その紙から目を上げ、窓の外を眺めてみてください。なんて美しい風景でしょう。このキャンパスのいいところは、こういうものが見られることです。すぐ横に、そんなに美しいものがあるのに、活字ばかり追いかけてはいけません。読んだものは忘れて、見ることに、傾注してください。」と先生。 オバマ大統領の演説、斉藤茂吉のラブレター、しょ

    synapse_books
    synapse_books 2010/07/15
    「13日間で「名文」を書けるようになる方法」