・情報楽園会社 『情報楽園会社 TSUTAYAの創業とディレクTVの起業』(徳間書店刊・1996年)に加筆して復刊。カルチュア・コンビニエンス・クラブ社長の増田宗昭氏が語るCCC成功の原点。14年前の本であるが、現代のネットビジネス文脈でも活かせる知恵が書かれている。 前半のTSUTAYA創業の回想録では、増田社長がドキドキしながら、一店舗目を開業した思い出を語る。当時の小さな店舗の写真や、手書きの企画書が、千里の道も一歩からだったのだなあと思わせる。 当時、自分が何を考えていたかが語られる。増田流はとにかくわかりやすい。たとえばコア事業のレンタルビジネスの説明。 「レンタル業とは、一言でいってしまえば金融業である。八百円で仕入れたCDが、レンタル料金百五十円を生む。このレンタル料金百五十円の実態は、金利に他ならない。なぜならお客さんに貸し出されたCDそのものは、翌日に返却され、また次の人
■今なお現役の技術「活版」 アップル社が発売した携帯情報端末「iPad」の影響もあり、目下、電子書籍が大きな話題となっている。新聞や書籍、雑誌といった紙の印刷物の行方を案ずる声もしばしば見聞きする。 その一方で、活版印刷があらためて見直される動きもある。このところ、あえて活字を用いて作った名刺や案内状などを手にする機会が増えつつあるのだ。 そんな折、本書が刊行された。惹句(じゃっく)に「楽しくてカワイイ●入門書」とあるとおり、写真やイラストを豊富に用い、活版印刷について親しみやすく紹介する一冊である。その歴史や仕組みを解説し、作業工程に関しても詳しく触れる。しかも、各行程の技術的な面のみならず、長年にわたって職人たちが培ってきた知恵と工夫にも著者は目を配る。このように、活版印刷への温かいまなざしが貫かれているのが本書の特質である。 また、工場見学記も楽しい。活版印刷に興味を抱き始めたばかり
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