2006年はある意味日本の転機になるかも知れない。今の日本の状況は右か左かという 20年前のモノサシでは全く解析不能である。むしろ共同体主義/リバタリアニズム/リベラリズムといった三分立で考えた方がわかりやすい。 90年代以降、共同体主義とリバタリアニズムが同居してきた日本の保守主義が決別せざるを得ない状況に追い込まれた。 元々中曽根時代にアメリカのネオリベラリズムが日本に移入され、日本の保守主義に大きな影響を与えた。アメリカではネオリベラリズムが伝統主義と相和性が高いため、なんとなくそのまま移入されたが、10年以上経ってようやく拒絶反応が起きた。日本は伝統的に共同体主義なのであって、リバタリアニズムが根付く土壌がまだ存在していないのである。 アメリカでも90年代後半から小さな政府を標榜する新自由主義からキリスト教福音派の影響を受けたメンタル保守主義の影響が増している。日本でもその影響か世