IBM Zurich Research Laboratoryの研究員が、データを繰り返し読み書きできる、単一分子デバイスのデモンストレーションを行った。 現地時間8月4日に発行されたナノテクノロジー専門誌Small Timesの記事によると、この機器は単純な有機化合物でできており、電気パルスを流して高抵抗と低抵抗という2つの状態に切り替えることができるという。このデバイスは、長時間におよぶ500回以上のテストを実施しても、その性能を確実に維持できることが研究室の実験でわかっている。これは「単一分子のシステムとしては、目覚ましい成果である」と論文中で述べられている。 Heike Riel研究員はZDNet UKに対し、「現在、われわれは分子システムの設計と電気的性質の関係を解明することに取り組んでいる。次のステップは、スイッチングを可能にする機能について研究することだ」と語った。 テキサス州