子どもの頃に楽しみにしていたテレビ番組がある。世界各国や日本の食材・料理に関するクイズを出す『クイズ地球まるかじり』。世界の珍しい料理が登場するたびに、「美味しそうだなあ。食べてみたいなあ」とワクワクしながら見ていたものだ。 とくに印象に残っているのが最終問題。納豆や梅干し、海苔、塩辛など、外国人に日本の代表的な食材を食べてもらって、その人が最も「まずい」と思ったものを当てるクイズだった。日本人にはなじみ深い食材ばかりなのに、彼らは食べるとすごいしかめ面をする。その味覚の違いが子ども心におもしろくもあり、不思議でもあった。 なぜこんなことを思い出したのかというと、オーストラリアの国民食が他国ではすこぶる評判が悪いからである。食べたことのある友人は「すごくまずい」と言うし、インターネットで検索してみても、「まずすぎて全部捨てた」「味噌がさらに発酵しちゃった感じ!」「この世の食べ物か!?」など