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ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (76)

  • 所得格差がもたらす日本の教育格差 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    東洋経済TKプラスに、リチャード・カッツ氏の標題のようなエッセイが載っています。真っ正面の正論だと思いますので、以下引用します。 http://www.toyokeizai.net/online/tk/column9/?kiji_no=57 >戦後の日で最も賞賛に値する成果の一つに、高い社会的流動性を持った能力主義国家の建設がある。貧困層や中間層の子供でも、能力と野心さえあれば社会的に上昇することができた。これは子供たちだけでなく、国家にも大きな恩恵をもたらした。誰もが等しく教育の機会を得ただけでなく、教育に投じられた資源が平等に配分された。その結果、両親の資産や社会的地位によって聡明な子供たちの可能性が制約されるということはなかった。 だが日は“機会が平等な国”の地位を失おうとしている。私は最近、経済産業省で働く50代の2人の友人と話をする機会があった。彼らはいずれも東京の郊外に生ま

    所得格差がもたらす日本の教育格差 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    t2-news
    t2-news 2008/01/22
    改めていい論評。>親のカネで得た地位を自分の能力で得たものであるかのように思いこんで「俺こそ成果主義の勝ち組だ!」と考えていられるかというところに、教育問題に限らぬ社会問題に対する感性の差が現れるので
  • 日本における新自由主義改革への合意調達 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    一昨年、後藤道夫氏の著書を紹介する形で、リベサヨがネオリベへの道を掃き清めたんだという話をしましたが、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_a90b.html(リベじゃないサヨクの戦後思想観) この後藤氏と極めて近い立場にいると思われるゴリゴリサヨクの渡辺治氏が、ハーヴェイの『新自由主義』の巻末付録で日の新自由主義について論じていて、やはり後藤氏と同様、戦後リベラルサヨクとは距離を置いていた正統派マルクス主義者であるだけに、(自分たちについてはともかく)リベラルサヨクの弱点については極めて的確に指摘しています。304ページ以下のところですが、 >イギリス、アメリカの新自由主義的合意にとっても、ハーヴェイが強調するように、「自由」の理念が決定的な役割を果たしたが、日の場合には、とりわけ反国家主義、反官僚主義、そして

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  • 池田信夫症候群-事実への軽侮 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    池田氏やイナゴさんたちの書き込みを読んでいると、彼らには共通して「事実への軽侮」という特徴があるように思われます。 労働問題であれ、何であれ、およそ社会に生起する現象について論じようとするときに、最も重要なことはそれが事実に立脚しているという点であるはずです。 事実に立脚しない、つまりそれが事実ではないのではないかと指摘されても何ら反論できないような虚構の上に百万言を費やして壮大な理論を構築しても、それはテツガク作品としては意味を持つこともないとは言えませんが、少なくとも社会を対象とする学問としては無価値であるといわざるを得ないでしょう。 今回の池田氏の行動は、自分から、私の論文中の独自の意見にわたるところではなく、労働問題を知っている人間にとっては常識に類する程度の前提的な部分にのみ噛み付いて、罵倒した挙げ句、間違いを指摘されると何ら反論もせずに人格攻撃のみを繰り返している点に、最大の問

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  • 左翼は田中角栄に土下座せよ!? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「躁うつ病高齢ニート映画・TV・床屋政談日誌」というブログに、語り口はいささか(というか相当に)語弊があるとはいえ、問題の質をよく衝いている一節がありました。 http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20071204/p2 >・・・やれやれ。今さらそれはないでしょう、山口さん。貴方が自分は味方だと自負する地方や弱者を、まさに体を張って守ってきたのが、左翼からも構造改革派からも経済学者からもネオリベ系保守論壇からも四方から批判され嫌われ抜いてきた、旧自民党型の政治家たちだったのではありませんか? そういう構造を破壊せよというアジテーションこそが、まさに90年代から貴方がたサヨクなセンセイたちがジャーナリズムで訴えてきたことだったのでしょう? お望み通り、まさにそれをぶっ壊してくれたのが小泉さんだったわけですよ。それの何が不満なの?・・・ >様々なシガラミがあったにせよ、

    左翼は田中角栄に土下座せよ!? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    t2-news
    t2-news 2007/12/11
    とは言え、左翼が解体を求めたのは、田中角栄的政治の利権体質であって、交付税や地方の社会保障を切り捨てろ、と言っていたわけではない
  • 貧困をイデオロギー問題として捉えた日本の不幸 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ダイヤモンド誌のコラムですが、実にいいことを云っているので、紹介します。筆者は辻広雅文氏。 http://diamond.jp/series/tsujihiro/10004/ >人には、見たくないものは見えない。見ようと努力しなければ、見えてこない。 政府、というより私たち日人全員が、戦後の困窮期を抜け、高度経済成長を経て、豊かな社会実現した自負からか、もはや貧困はないものとしたのである。 もはや遠い日の昔か、アジア、アフリカなどの遠い地域にしか存在しないのだと思い込んだのである。 だが、それは見たくないものを見ないようにしただけのことだった。 >何より、共和党のブッシュ大統領であれ、労働党のブレア前首相であれ、先進諸国の指導者たちは、貧困は撲滅すべき対象だと明言する。 貧困は右も左もイデオロギーを超えて解決すべき問題だという認識が、国際常識なのである。 それが、日にはない。近年の歴

    貧困をイデオロギー問題として捉えた日本の不幸 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    t2-news
    t2-news 2007/11/28
    アメリカ大統領もWar On Povertyとか言うのにね。
  • 人権擁護法案再提出? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    産経が、「人権擁護法案提出の動き再燃 法相が強い意欲」という記事で、大変批判的な観点から同法案再提出の動きを報じています。 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071028/stt0710281848003-n1.htm >過去に自民党内の反対を受けて頓挫した人権擁護法案を、来年の通常国会に提出しようとする動きが政府・与党内で再燃している。鳩山邦夫法相が国会答弁で再提出への強い意欲を表明したためだ。しかし、2年前には人権侵害の定義があいまいなどの理由で自民党内の保守勢力が反発し、党を二分する騒動に発展した経緯があるだけに、すんなりと再提出できるかどうかは微妙だ。 鳩山法相は24日の衆院法務委員会で「さまざまな問題点をクリアできる方法を考え、人権擁護法案は国会に再提出したいと考えている。日に人権擁護法案がないというのは実に情けないことでは

    人権擁護法案再提出? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    t2-news
    t2-news 2007/10/30
    労働関係は別の法律で規制すべきでは。人権擁護法は危険すぎる
  • 集団カルト経済学 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    はてぶでこのブログの評判を見ていたら、右欄にAdd by google。 そこに「格差社会で日は勝つ」とかいうが出てくるのでクリックしてみたら、こんなサイトに飛ばされました。 http://www.irhpress.co.jp/detail/html/P0165.html ============================ 格差社会で日は勝つ 「社会主義の呪縛」を解く 鈴木真実哉 2007-03-30発行 ISBN9784-87688-571-8 定価 1,575円(税込) 「格差社会」は悪ではない。むしろ、今後、日が繁栄していくためには「努力が報われる社会」としての格差社会を肯定すべきだ―。 「金持ち=ズル」「大企業=悪」「地価上昇=バブル」という社会主義の呪縛から、日人を解き放ち、真の経済大国へと導く注目の書。 まえがき 1 第一章 格差社会は当に悪なのか 13 ──

    集団カルト経済学 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    t2-news
    t2-news 2007/10/26
    イナゴさんが涙を流して喜びそうなこの本、出版元は、・・・<うまいオチで。ネオリベは極一部の超優秀な人間と大勢の阿呆によって支えられている
  • 権丈先生ドンピシャ! - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    例によって社会保障についてはこの人しか居ない!(とまで云ったら言い過ぎですね、ごめんなさい駒村センセ。)権丈先生の勿凝学問シリーズですが、 http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare107.pdf シンポジウムで権丈先生が「この国の政府は小さすぎる。社会保障を充実したいのならば負担増しか途はないということ」を話したら、まさにその小さな政府のお陰でひどい目に遭っているはずのご老人から、 >「消費税が10%になったら年金生活者はどうなるのですか?」というフロアーからの質問に、「たとえ消費税が10%にまであがったとしても、それが社会保障目的ならば、ネットの負担がマイナスとなる低所得者にとっては望ましいこと・・・」 >ブ――――ッ・・・ >このあたりで、「お前の話はききたくない。だれがこんなのを呼んだんだ」というフロアーからのお年寄りからの

    権丈先生ドンピシャ! - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    t2-news
    t2-news 2007/10/01
    余談だけど、池田御大のアレ、結構きにしてるのかな>私のような低学歴者にはなかなかここまでクリアには説明できませんので
  • 半分だけ正しい知識でものを言うと・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    池田信夫氏がブログで「労働組合というギルド」という小文を書いているが、 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/9edbf325d17cc62254dcf71ecc6395f1 典型的な半可通、というかなまじ半分だけ正しい知識でものを云うとどういうへんちくりんな結論になるかという実例。 いや、専門家にはいろいろと説があっていちがいに断定はできないものの、労働組合の源流が中世のギルドであるという認識はおおむね正しい。ただし、それはいかなる意味でも >つまり労組は「正社員」による独占を守る組織なのだ。 ではありえない。逆であって、「組合員による独占を守る組織」なのである。 組合へのメンバーシップがキモなのであって、企業へのメンバーシップとはまるで方向が正反対。 これに対して日の企業別組合というのは、企業へのメンバーシップ(これを「正社員」という商法上奇妙な言葉で

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  • 舛添大臣 on ホワエグ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    火曜日の記者会見概要がアップされました。 http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2007/09/k0911.html いまさらホワエグ発言どころではないようなものですが、やっぱり資料的にデータをきちんとしておくということは必要ですから、関係部分を引用しておきます。 >・・・それから、ホワイトカラーエグゼンプションの問題は、それはプラスマイナスあるんですね。だから、今後とも、審議をして、検討していきましょうというのは、全く変わりません。私の認識を言えば、だいたい舌噛みそうな、そんな横文字で言うなってことですよ。ホワイトカラーエグゾン・・・、私だって、あなた、語学が達人だと言われている私だって、今、舌噛みそうになったんだ、そんなものわかるわけない。ホワイトカラーまではわかるけれども、エグゼンプションなんて言葉は、知っている日人がどれだけいるかということ。そう

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  • フルキャストを事業停止に追い込んだ港湾荷役 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    今朝の朝日はなんと日雇い派遣市場と球場名市場を地獄への道グッドウィルと二分する大手のフルキャストが事業停止命令を受けたという記事が一面トップでした。 http://www.asahi.com/national/update/0802/TKY200708020381.html >厚生労働省は、人材派遣大手のフルキャスト(社・東京都渋谷区)に対し、3日に事業停止命令を出す方針を固めた。労働者派遣法で禁止されている港湾荷役業務に、労働者を派遣していたとみられる。これまでも禁止業務への派遣を繰り返しており、全事業所が事業停止の対象となる可能性が高く、一定期間新たな派遣ができなくなるため経営に影響が出そうだ。 関係者によると、フルキャストの関西の事業所が今年5月、数人の労働者を港湾地区での荷役業務に派遣したという。労働者派遣法では安全確保の理由などから、港湾や建設、警備といった業務への派遣を禁じて

    フルキャストを事業停止に追い込んだ港湾荷役 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
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    t2-news 2007/08/04
    分かってても書けない
  • 長谷川三千子女史の正論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    産経新聞の正論欄に載った論説だから定義上正論なのですが、内容的にもある意味における正論であるという意味で紹介しておきたいと思います。 http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070709/srn070709000.htm >先日の中間報告は、少子化の原因は産みたいのに産めないといふ「希望と実態の乖離(かいり)」にあると分析してゐる。ところが、ではそれをどう解決すべきかといふ話になると、たちまち女性の仕事と子育てを両立させられる社会へと変革しなければならぬといふ、実態をはなれた処方箋(せん)が持ち出されてくる。 >実際には「今後子どもが欲しいと考えている女性」のうち約8・4割が、子供が3歳になるまでは常勤で働きたくないと考へてゐるのである。つまり彼女たちが求めてゐるのは、保育所や社内託児所の充実ではなくて、むしろ2人の子供を産み育ててゐる5、6年の間、

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  • 規制改革会議の大暴走 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    というわけで、ちらちらとニュー規制改革会議さんの暴走ぶりを眺めてきましたが、新聞記事という間接的な形ではなかなかニュアンスがつかめないなあ、ともどかしい思いを抱いておられた方も多いのではないかと思います。そこで、規制改革会議さんより出血大サービス、答申にとても入れられないような凄すぎる記述も全部まとめて大公開していただけることになりました。 昨日、規制改革会議再チャレンジワーキンググループ労働タスクフォースの名前で、「脱格差と活力をもたらす労働市場へ-労働法制の抜的見直しを」という意見書が発表されたようです。「脱力をもたらす」と読んではいけませんよ。たとえ読んで脱力したとしてもね。 http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/publication/2007/0521/item070521_01.pdf ちなみに、「再チャレンジワーキンググループ労働タスクフォ

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  • 規制改革会議さん全開 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ネットには載っていませんが、朝日の夕刊に「解雇の金銭解決求める 規制改革会議労働法制原案」というのが出ています。 この見出しを付けた記者は、解雇の金銭解決が最大の要求事項だと思いこんでこういう見出しを付けたんでしょうが、それは実は違うのです。 現在、規制改革会議で労働担当は福井秀夫氏ですが、彼は、そもそも解雇するのは使用者の当然の権利なのだから、カネを払わされるのはおかしい、という考え方で、ベストは一切カネなど払わず自由に解雇できるようにすべきだが、すぐにそうはできないので、とりあえず金銭解決するのもやむを得ないという思想なのです。その辺は、昨年出た『脱格差社会と雇用法制』ではっきり書いています。 金銭解決を重要課題として求めていたのは、今は経済財政諮問会議に移った八代尚宏氏の方です。で、わたしはそっちはそれなりに合理的な面もあると思っています。 福井氏は八代氏とは異なり、解雇自由原理を骨

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  • 規制改革会議さん全開その2 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    大雑把に見ると、 最賃を引き上げると、それでも働ける人達は、公的に面倒を見る負担は省力化できる一方、働けない人達が増えて、その面倒を見る負担は大きくなる 逆に、最賃を下げると、働けない人は減る代わりに、働ける人の中にも賃金だけではやっていけない人達が増えるので、公的に面倒をみなければいけない どっちがいいか、良く分かりませんね すみません、二つの記事のアドレスを忘れていたこともあり、最初のコメントを再度投稿させて頂きます。上記二つのコメントは削除して頂ければと思います。 濱口先生 私も今の、規制改革会議の論調には極めて強い懸念を持っています。どうもアメリカの企業の競争力を妄信しているように思えてならないのです。 濱口先生のような労働法制のオピニオンリーダーの先生に何かを申し上げるなど釈迦に説法で大変恐縮ですが、もしお時間があったら、 「MBA型リーダーは企業を破綻させる米国をまねる日企業

    規制改革会議さん全開その2 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    t2-news
    t2-news 2007/05/21
    それでも参院選は自民勝利→腐れ法案続出
  • ベンチャー社長セクハラ事件 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    最高裁のHPに掲載された裁判例、平成19年04月26日京都地方裁判所 第3民事部 平成17(ワ)1841損害賠償請求事件(ベンチャー社長セクハラ事件)ですが、その会話を見ているだけで、この社長さんの人格識見が窺われて大変面白いです。 http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070515120227.pdf 「君はセックス要員で雇った。社長とセックスするのが君の仕事だ」 「それならハローワークの条件に書いておいてください」 「そんなこと書いたら誰もきいひんやろ」 「君はセックス要員で雇った」「社長のスケジュール管理とセックス管理をするのが秘書の役目だ」 「明日は同じホテルに泊まるんやで。分かっているな」 「セックスできないなら,最初から君を雇わない」「何でセックスできないのに俺に同行してグリーンに乗るんや。経費かかるわ」「セックスしないなら社長室を退け。お前

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    t2-news
    t2-news 2007/05/16
    セックル社長
  • 雇用融解または奥谷禮子氏インタビュー完全再現版 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    東洋経済の記者の風間直樹さんの『雇用融解』というが出ています。 「異形の帝国」クリスタルに切り込んで名誉毀損訴訟を起こされた風間記者のルポとインタビューです。 クリスタルを買収した折口さんや、川崎二郎前厚労相、河野太郎前法務副大臣のインタビューもありますが、やっぱり書の最大のウリは、あの「奥谷禮子」さんのインタビュー完全再現版でしょう。 奥谷さん自身、「東洋経済」に載ったインタビューは「真意が伝わっていない」とおっしゃっているので、皆様是非書をお買い求め頂き、奥谷社長の真意をじっくりと読み取りましょう。 あんまり引用すると新刊書籍の販売妨害になりかねないので、一点だけ。 >-社長は審議会の席上でもILO(国際労働機構)に対して、かなり厳しいご見解をおっしゃっていますね。 >あれは後進国が入っているところで、ドイツにしてもアメリカにしても、先進国はほとんど脱退しているわけですよ。。何で

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  • フリーターが丸山真男をひっぱたきたいのは合理的である: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント 投稿: hamachan | 2007年5月15日 (火) 17時37分

    ところで、朝日の『論座』の6月号で、赤木智弘氏がまたまた丸山真男をひっぱたきたいと言っている。 http://opendoors.asahi.com/data/detail/8090.shtml これは当然なのだ。そして、彼が戦争を待ち望むのも当然なのだ。 実際、今から70年前、中学校以上を出たエリートないし準エリートのホワイトカラー「社員」との差別待遇に怒りを燃やしていた彼の大先輩たるブルーカラー「工員」たちを、天皇の赤子として平等な同じ「従業員」という身分に投げ込んでくれたのは、東大法学部で天皇機関説を説いていた美濃部教授でもなければ、経済学部でマルクスを講じていた大内教授でもなく、国民を戦争に動員するために無理やりに平等化していった軍部だったのだから。もちろん、それを完成させたのは戦後の占領軍とそのもとで猛威を振るった労働組合であったわけだが、戦時体制がなければそれらもなかったわけで

    フリーターが丸山真男をひっぱたきたいのは合理的である: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳) コメント 投稿: hamachan | 2007年5月15日 (火) 17時37分
  • 日経病 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    先週、「頭の空っぽな日経の記者並みの「どんな民でも民は即ち善」という発想では困るわけです」と書いたときには、まさかそれを一字一句証明するようなコラムを書いてくれるとは想像もしておりませんでしたよ、はい。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_e43f.html ところが、そのすぐ後の日経のコラムに、署名入りの「3度目の正直なるか、ハローワークが問う改革姿勢」が出てくるのですから、呆れてものもいえません。 http://www.nikkei.co.jp/seiji/column.html このコラムの凄いところは、「官業の民間開放の切り札とされる「市場化テスト」導入が足踏みしている。権限縮小を嫌う厚生労働省が、ハローワーク(公共職業紹介所)の中核業務である職業紹介へのテスト適用に激しく抵抗」といったそのすぐ後に「すでに民

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  • 自由法曹団の労働契約法案批判 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)