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書評に関するtagkazのブックマーク (17)

  • 【書評】東浩紀:クォンタム・ファミリーズ/酒井貞道 Friday新刊チェック 2010/1/15【Book Japan】

    作者名を度外視しても面白い、パラレルワールドSFの力作 酒井貞道 Friday新刊チェック 2010/1/15 著 東浩紀 新潮社 [SF・ホラー] 国内 2009.12  版型:B6 >>書籍情報のページへ 言うまでもなく、作者の東浩紀は極めて著名な批評家であり、エンターテインメント分野にも造詣が深い。その東浩紀が初めて小説を書いたとなれば、どんなに難しい話かと、腰が引けるのが人情というものだろう。しかしあにはからんや、『クォンタム・ファミリーズ』は作者自身が折に触れて語るように、エンターテインメント小説としてもストレートに読める。 2007年、小説家の葦船往人は、2035年からのメールを受け取る。文章が混乱しているそのメールの発信者は、自らを、往人と・友梨花の間に2005年に生まれた「娘」と名乗った。しかし往人と友梨花の間には娘などいなかった。 一方2035年、葦船往人と友梨花の間に

  • 【成人限定】 「フロム・ヘル」はスゴ本

    100年前のロンドンを舞台に、切り裂きジャックをモチーフにした傑作。血の色は黒、どす黒い闇と同じであることを思い知った。もちろん、よい子は、読んでは、いけない。 「コミック」や「マンガ」という呼び方は適当でない。画とフキダシはあれど、物語装置は精密で、伏線は丁寧に織り込まれており、「見る」というより「解く」ように読みしだく。巷の呼び名「グラフィック・ノベル」が合っているね。 そして、全編モノクロ。バッキンガム宮殿の女王陛下からホワイトチャペルの娼婦まで、ありとあらゆる階層の人物が、文字どおり、「黒」と「白」に塗り込められる。全体的に、重くて、寒い。光の当て具合が絶妙で、独白のときは横顔を浮かび上がらせ、凶行の場面ではもちろん後ろから照らす(当然、表情は見えず、わずかに光る白目が強い殺意を顕す)。「解体」現場は明々と照らされた手術室のようなシーンで立ち会える。嬉しくはないが。 ほとんどのペー

    【成人限定】 「フロム・ヘル」はスゴ本
  • コラム『チラシの裏 from 閑散無産の繁華街までアニメの国からさよならFuture Head's』 - WEBスナイパー

    Webの紹介文(http://www.ohtabooks.com/hon-nin/blog/2009/11/07114359.shtml)で、ライター・宗像明将とジャズマン・菊池成孔のふたりが「高橋源一郎」という単語を持ち出していたので、高橋源一郎分の不足していた私は書店へ向かい「海沢めろんの全滅脳フューチャー置いてませんか」と尋ねた。あった。1700円だった。 私は高橋源一郎が好きだ。いったい何について書かれているのかさっぱりわからないのだが、どうしても好きだ。『優雅で感傷的な日野球』や『日文学盛衰史』も好きだが、いちばん好きなのは作者自ら失敗作と断じた『ゴーストバスターズ』。相変わらずわけのわからないお話で、ほとんどテキストを流してみるだけなのだが、ペンギン村における「ありがとね」という言葉になぜだか止め処なく溢れるエンドレスでトゥルーなティアーズ。あの台詞に何か真実があるように

  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 劇薬小説【まとめ】

    はてな「読後感サイアクの小説を教えてください」で教えていただいたものを、読んできた。質問[ここ]からピックアップしている。過去のエントリ「劇薬小説を探せ!」を元ネタにして、これまで読んできた劇薬小説をまとめてみる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 劇薬小説とは 読了して後味の悪い思いをした小説を指す。読んだことを激しく後悔するような、いやあぁぁぁな気分にさせてくれる。下らなくて情けなくなる「壁投げ」ではない。また、マンガを含めると莫大になるので、対象外とする(ちなみに劇薬マンガNo.1は日野日出志「地獄の子守唄」)。 エロだったりグロかったり、救いがなかったり 大の大人なのに怖くて夜に読めなかったり 読了してヘコんだり、生きる気力が奪われたり 生理的にクるものに、おもわずマジ嘔吐したり その後、人生のトラウマと化したり 小説はしょせん絵空事。リアルで

  • 『紫色のクオリア』 うえお久光著 アルフレット・ベスターへのオマージュ - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★☆3つ半) うん、傑作だ。これが、通常のライトノベル的に、読み捨てられて、来年いは絶版になって手に入りにくくなってしまうかと思うと・・・・残念だ。非常に素晴らしい作品。それにしても、ライトノベルって領域というかブランドというカテゴリーってまさに、よく出来た!って思うよ。こういうカテゴリーがなければ、こういう作品は出てきにくかったろう。 この作品を語るべきポイントは、下記に書いたの後半の『1/1,000,000,000のキス』のスピード感になるんだろうけれども、第一章の『毬井についてのエトセトラ』の、世界とのズレを・・・・この世界とは異質なものがあることに気づいていく、じぁーっとした恐怖感、気味悪さは、最高だなぁ。こんな感覚、がんばってフィリップ・K・ディツクを読んだ時以来だ・・・。これをほとんど、労力をかけず読めるのだから、この平易さ大したもんだなぁ・

    『紫色のクオリア』 うえお久光著 アルフレット・ベスターへのオマージュ - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • 妹+ツンデレ+密室殺人「きみとぼくの壊れた世界」

    萌えとしてスゴ。かつ極悪なラストでやんの。「読後感サイアクの後味の悪さ」で紹介されたはずなのだが、とても楽しませていただいた。その理由として、わたし自身ギャルゲを少々たしなんでいたからだと告白しておく …ってか端々でそれを意識させられる(もちろんその経験がなくても充分楽しめる)。以下amazon紹介「きみとぼくの壊れた世界」(西尾維新)より(太字化はワタシ)。 禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻(ひつうちさまとき)と櫃内夜月(よるつき)。その友人、迎槻箱彦(むかえづきはこひこ)と琴原りりす。 彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく……。 様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒(びょういんざかくろねこ)とともに事件の解決に乗り出すが――? これは小説仕立てのギャルゲ。電脳紙芝居あるいはビジュアルノベルとも呼ばれ、「萌え絵+ヒネた主人公

    妹+ツンデレ+密室殺人「きみとぼくの壊れた世界」
  • スゴ本100

    いつのまにか1000エントリ超えてたので、ここらで100に絞ってみる。 このblogで「スゴ」認定されたもの、企画「この○○がスゴい」で挙げられたものを、100にまとめてご紹介。順序適当、偏見なし、ビジネス、サイエンス、エロマンガ。ブンガク、ビジュアル、なんでもアリ、啓蒙、アダルト、劇薬なんでもござれ。「ノンフィクション」、「フィクション」、そして「劇薬系・成人指定」の三立てでご紹介。番号は便宜上つけたものなので、ランキングにあらず。 こんなにスゴいに出合えたのは、すべてあなたのおかげ。いいはたくさんあるのだが、全部読んでるヒマもないし、探している時間も足りない。だからわたしは、スゴいを読んでいる「あなた」を探す。あるいはこのblogにやってきた「あなた」の言を待つ。そうしたツッコミやアドバイスをいただき、とても感謝しています。 この100リスト全て鉄板モノだが、「それをスゴ

    スゴ本100
  • 【ネタバレ】国内・海外、長編・短編問いませぬ。マジで「やられた!」ミステリを語りませう。:アルファルファモザイク

    ■編集元:ミステリー板より「マジで「やられた!」ミステリ 第十五巻」 1 名無しのオプ :2009/08/17(月) 00:56:24 ID:q+KC9T8J 国内・海外、長編・短編問いませぬ。 古今東西「叙述トリックの名作」や「マジでやられた!」と思ったミステリを語りませう。 前スレ マジで「やられた!」ミステリ 第十四巻 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1240319835/l50 名無しのオプ :2009/08/17(月) 00:58:04 ID:q+KC9T8J [2009/8/17暫定版] 1  【赤川次郎】  「マリオネットの罠」 「三毛ホームズの推理」  【飛鳥部勝則】 「殉教カテリナ車輪」 「砂漠の薔薇」  「レオナルドの沈黙」 「ラミア虐殺」 「堕天使拷問刑」  【我孫子武丸】 「殺戮にいたる

  • 新生活を迎えるにあたって役立つサイトまとめ :VIPPERな俺

  • 新世紀メディア論 - 本屋のほんき

    新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に 作者: 小林弘人出版社/メーカー: バジリコ発売日: 2009/04/03メディア: 単行購入: 33人 クリック: 575回この商品を含むブログ (92件) を見る知ったかぶり週報さんの記事で知った。読んでみたら猛烈に面白く、かつ衝撃的な一冊だった。 新聞が危ないとか雑誌が危ないとか出版業界が危ないとか騒ぐ前に、新聞・雑誌とは、そもそも何なのか?その質は何か?そもそも考えるべきじゃない?と問いかけるところから、このはスタートする。内容はすごいので要約しない。読んでみてほしい。 読んで思ったことだけ書く。 書は、メディアというものの質を、明確に抉り出すことによって、既存のパッケージメディアという思考形態の枠に捉われている凡俗のわれわれの世界観を崩壊させ再構築を迫る。ここまで鮮やかだと、自分が京極堂に憑物落としをされたんじゃないかぐらいに感

    新世紀メディア論 - 本屋のほんき
  • 『化物語(講談社)』 著者= 西尾維新 - WEBスナイパー

  • 丘の上のパンク -時代をエディットする男、藤原ヒロシ半生記 - 映画評論家緊張日記

    川勝正幸編著による藤原ヒロシ伝。ぼくは藤原ヒロシとは以前からの知り合いだが、実は彼のやっていること自体にはほとんど興味がない。ファッションにもDJにもなんにも。だが、それでもこのはたいへん面白かった。 多くの人の証言で藤原ヒロシのやってきたことをあぶり出していくという構成なのだが、そこから浮かび上がってくるのが80年代のクラブ・カルチャーである。ぼくが宝島編集部にいた当時の出来事だったりするので、涙が出るほど懐かしかった。なんかやたら狭い人たちの人間関係だけでできあがってるようにも見えるが、ぼくの知るかぎりでは、ほぼ当時のシーンというのはここに書いてあるとおりである。今にして思うとずいぶんちっちゃなところで回っていたんだな、とも思うが、だがシーンというのはそういうものなのだろうね。エイティーズ好きの若い人すべてにお勧め。ヒロシのだと思って手を出さないでいると損をするよ。 副読として『

    丘の上のパンク -時代をエディットする男、藤原ヒロシ半生記 - 映画評論家緊張日記
    tagkaz
    tagkaz 2009/04/20
    ちょっと読んでみたくなった
  • 小説の一人称に関するねちねちとしたかんがえごと - 花と石ころ

    小説を書くという行為の上における人称選択の重要性というのは、わりと色々あると思っているんですが、たとえば、一人称で書く、という場合に、自分と近い属性の人間を設定するか否か、というところはひとつのキーポイントになるんじゃないかと思っています。属性の近い人間であるほど、作者の自意識が直接的に反映されやすくなり、属性が遠くなるほど、自意識は薄くなる(あるいは別のものに変質する)……のではないか。 属性の振り幅というのはいろいろなものがあって、年齢もあれば、職業もあり、住んでいる国や時代、価値観とかもろもろなのですが、その中に“性別”というのが入るのかもしれません。ただ、性別というのは程度差に過ぎないので、たとえばよく女性に間違われるという長嶋有は“性別によって性格が変わるということを信じていない”ということを言っていたように思います*1。 異なる性を一人称に据えて小説を書くというのは、別に“異性

  • 「大きなお世話」 - 書評 - ケータイ小説的。 : 404 Blog Not Found

    2008年07月14日10:45 カテゴリ書評/画評/品評Culture 「大きなお世話」 - 書評 - ケータイ小説的。 大西@原書房様より献御礼。 ケータイ小説的。 速水健朗 で、結論。 ケータイ小説を読まない者にとってケータイ小説に対する最も適切な態度は、笑止して放置して無視すること。 書「ケータイ小説的。」は、これまで書かれたケータイ小説論の中で最も秀逸な一冊。ケータイ小説とその読者に関しては、これ一冊読めばもう事足りる。あとは不要。ケータイ小説も含めて。 目次 - 原書房新刊案内 ケータイ小説的。 - 速水健朗 (04163-3)より ■第1章 「情景」のない世界 ケータイ小説のキーパーソン 『恋空』に見る、浜崎あゆみの影 『赤い糸』という題名はどこから来たのか 携帯電話の普及とそれを司る女神の存在 「コギャル」の教祖から「女子高生」のカリスマへ 回想的モノローグと『NANA

    「大きなお世話」 - 書評 - ケータイ小説的。 : 404 Blog Not Found
    tagkaz
    tagkaz 2008/07/14
    いやいや、オレは光を当ててほしいぞ。どうせ当てられても彼らが見る可能性は絶無だしw
  • Passion For The Future: SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き?

    SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き? スポンサード リンク ・SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き? ソーシャルネットワークの研究。 佐々木 俊尚 (著), 原田 和英 (著), 保田 隆明 (著), 齊藤 和生 (著), 田口 和裕 (著), 平山亜佐子 (著), 「シナトラ千代子」管理人 (著), 松永 英明 (著), 園田 道夫 (著), 寺 秀雄 (著), SE編集部 (編集) とたくさんのライターが参加して執筆している。 一般論として、執筆者多数で書いたITというのは、文章の寄せ集めになりがちで、面白くないものが多いのだが、このは、違った。寄せ集めではあるのだが、それによって、妙なインパクトが出ている。 前半と後半でまるっきり違うだとも言えそうなのだが。 前半の目次はこんな感じで 「Part 1:SNSはどこへ向かうか ・ソーシャルネット

  • Scarlet Letter: サマースプリング / 吉田アミ 田口和裕

    うーん、、、、、このについてなにを書けばいいのかわからない 名古屋市郊外に住む1人の少女の中学1年春から夏にかけての物語 自伝なのか創作なのか、そんなことはまあどうでもいい 狂っていく家族、最悪な学校、愚鈍な教師と生徒、淡々と一人称で綴られる悲惨? 滑稽? な物語 主人公にはこれっぽっちも共感できないのに4時間ほどで一気に読了してしまった 時代は異なるがこのの主人公と同じ中1の時、状況的にはオレも似たような環境にいた 管理教育、無能な教師、不良、いじめ、ムラ社会、(部落・民族・性)差別、恐喝、シンナー、ヤキ入れという名のリンチ、、 だが似ていたのは「最悪である」というその状況だけだ やはり少女と少年は根的にまったく違う生き物だ オレは少女であったことがない つまり主人公の気持ちは想像できてもわからない 直截的な心理描写が続くこのを読んでもまったくわからない たぶん一生わからない 同

  • Passion For The Future: 大人のカスタマイズ旅行術・アメリカ編

    大人のカスタマイズ旅行術・アメリカ編 スポンサード リンク ・大人のカスタマイズ旅行術・アメリカ音楽ITに詳しいフリーライター、Rickdom.comの田口さんが米国旅行のガイドブックを書いた。田口さんは大リーグ(MLB)の熱烈なファンでもあり、頻繁に米国の球場を一人旅で訪問して、ブログに日記を書いている。その経験を集約した実践的な内容である。 ・rickdom 田口さんの米国一人旅 http://www.rickdom.com/archives/cat_cat17.html このの特徴は、旅行ガイドなのにWebのスクリーンショットだらけなこと。旅行代理店や航空会社、ホテル予約のサイトをどう使うかの手ほどきが、英語が苦手な人でも簡単にできるように、ステップバイステップで丁寧に紹介されている。米国旅行に使えるインターネットサービスをここまで紹介したは他にないのではないか?とあとがき

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