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2012年9月26日のブックマーク (3件)

  • 平野啓一郎『私とは何か』

    何気なく手にとったが、ここ数年ずっと考えているテーマ(アイデンティティの複数性と社会的な政策との関係)に近似したものが読めて、とても参考になった。 個人から分人へ という著者のテーマは、僕流に解釈すると、アイデンティティの単数性からアイデンティティの複数性へ、ということだと思う。 著者の面白い点は、この分人主義をさまざまな側面から、平易で明瞭な事例を重ねて記述していることだ。あっというまに読めるが、それでもその深度は測りがたいものもある。例えば、さらっと分人主義が、サンデル的な共同体主義への批判の基礎になるとも示唆していたり(これはアイデンティティの複数性を唱えたアマルティア・センと同じ)、または社交の在り方によって人の個性が決まると述べる箇所などは刺激的だ。 「誰とどうつきあっているかで、あなたの中の分人の構成比率は変化する。その総体が、あなたの個性となる。10年前のあなたと、今のあなた

  • 本当はガテン系の物理学 - 書評 - ヒッグス粒子の謎 : 404 Blog Not Found

    2012年09月26日12:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 当はガテン系の物理学 - 書評 - ヒッグス粒子の謎 出版社より献御礼。 ヒッグス粒子の謎 浅井祥仁 こういうを待っていた! まさに blog.livedoor.jp/dankogai/archi… に相当するようなこれぞが見当たらない。ワシが売るから誰か書いて!<@yukiskywalker @dankogai ヒッグス粒子あたりについて理解するとっかかりになるような新書があればご教授いただけませんでしょうか?— Dan Kogai (@dankogai) July 4, 2012 という一冊ではないか。 書「ヒッグス粒子の謎」は、CERNの中の人、厳密にはCERNに出向している日の実験物理学者が著したタイトルどおりの一冊。 ポイントは、著者が実験物理学者であるというところにある。 404 Blog No

    本当はガテン系の物理学 - 書評 - ヒッグス粒子の謎 : 404 Blog Not Found
  • 『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則 - HONZ

    一瞬、何かの間違いではないかと思った。著者が『新ネットワーク思考』でネットワーク社会の新たな扉を開いたバラバシであるならば、情報科学がテーマとなっていることだろう。そして翻訳者が青木 薫ならば、そこに数学や物理などの自然科学が絡んでいるはずだ。しかし書の中身は、大半が中世十字軍の話で占められているのである。 もう少し中を見ていくと、さらに奇妙なことに気がつく。中世十字軍の話は偶数章のみで、奇数章では現代のネットワーク関連の話が多岐に渡って紹介されている。それも、FBIにマークされて自分の位置情報をアップし続けた男の話、ドル紙幣の追跡サイトWheresGeorge.comの話、ハンガリーのポータルサイトにおけるサイト訪問者の法則など、一風変わったものばかりだ。 このは、一体どうなっているのか?そんな不安が期待へと変わるのは、第7章の最後のあたり。 第1章から章までのあいだにしてきた話は

    『バースト!』 - パラダイムを超えた、人間行動の法則 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2012/09/26
    図書館にあった。