「人の糞便そのものを移植するという治療法も注目されています」 アナウンサーのこのひと言に、スタジオ全体にどよめきが起こった。「え~っ!」と、ゲストの森公美子(54才)は目を白黒。司会の有働由美子アナ(45才)も思わず眉間にしわをよせ、「それは嫌だなあ」とつぶやく。 今耳にしたことを理解できないのか、假屋崎省吾さん(55才)は、きょとんとして動けない。3月17日放送の『あさイチ』(NHK)で、さまざまな菌を使った最新治療を特集したときのことだ。 実は今、腸内細菌を用いた研究が目覚ましく進化しているという。 『あさイチ』で糞便移植を紹介した麻布大学獣医学部教授で乳酸菌ゲノム科学、微生物学が専門の森田英利さんに話を聞いた。 「人間の腸内には1000兆個もの多種多様な菌がいて、顕微鏡をのぞくと花畑のように見えることから“腸内フローラ”と呼ばれています。この腸内フローラのバランスが食生活やストレスな