有機農業の創始者、アルバート・ハワードの業績 ジャーニー・トゥ・フォーエバー キース・アディソン著、平賀緑訳 アルバート・ハワード卿は世界の有機農業運動の創始者だった。ハワードはインドにおいて25年間、農業研究者として勤め、まずは中央インドおよびラージプターナの州への農業指導者として、後にインドールにおいて植物産業研究所の所長として働き、そこで東洋の伝統的な堆肥作りを近代科学の基盤で再構築した堆肥づくりの手法、インドール方式を築き上げた。 ハワードはすぐれた研究者であると同時に、途上国問題にも取り組んだ人物だった。多くの農業研究が専門化され「ますます細かいことの研究を進めている」状態からハワードは早くに見切りを付け、現状からかけ離れ管理された研究所や試験場で栽培された作物を研究するのではなく、彼は実際の農地に出かけ、現実の畑で健康な作物を栽培するためにはどうしたらよいかについて研究している