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ブックマーク / econ101.jp (10)

  • ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)

    通説では,1990年にかの不動産バブルがはじけてから日は「失われた○十年」に苦しんできたという話になっている.実のところ,一人あたり GDP を見ると,他の豊かな国々にくらべて日の実績が見劣りしはじめた起点は1990年ではなく1997年に思える.97年といえば,アジア金融危機のあった頃だ. この「失われた○十年」論に対して典型的に向けられる反論では,こう語られる――日が停滞しているように見えるのは,大半が人口の高齢化によるものであって,実際の生産性で見ると日は2000年頃から問題なくやっている.新しく出た Fernandez-Villaverde, Ventura, & Yao の論文は,こう主張している: 多くの先進諸国では,この数十年で,高齢化にともなって,一人あたり GDP成長と労働年齢の成人一人あたり GDP 成長のちがいは大きくなってきている.日のように一人あたり GD

    ノア・スミス「1997年から日本経済がどれほど不調だったか」(2023年11月26日)
  • ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)

    [Noah Smith, “People are realizing that degrowth is bad,” Noahpinion, September 5, 2021] 脱成長論者が提唱してる狂った構想は,地球を救う物の対策からぼくらの気をそらしてしまう幻想だ. 「脱成長」を唱える人たちがいる――地球を救うために経済成長を停止する必要があるのだと,彼らは言う.今回は,これがすごくダメなアイディアである理由を解説する長文記事を書くつもりでいた.ところが,ぼくが書くまでもなく,すでにそういう文章を書いてる人たちやポッドキャストで語ってる人たちが他にいる.たとえば,ブランコ・ミラノビッチ,ケルゼイ・パイパー,エズラ・クラインといった人たちだ.そこで,かわりに今回は各種の脱成長論をカタログにまとめて,その要点をとらえることにしよう. ただ,その前にまずは,標準的な主張を見ておこう.そうす

    ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2021/12/22
    グリーンニューディールでググってヒット。/"メッセージは「消費を控えましょう」ではなく,「今日の消費を減らして,明日の消費を殖やせるようにしましょう」であるべきだ."
  • タイラー・コーエン「どうしてメキシコの書店では本にシュリンクをかけたまま販売してるの?」(2021年7月25日)

    [Tyler Cowen, “Why do they keep the books wrapped in Mexican bookstores?” Marginal Revolution, July 25, 2021] そう,透明なビニールで包装したままってこと.だから,店頭でページをめくれないし,中身がどんな感じか眺めるのもかなわない.いくつか仮説が思いつく: #1. メキシコの書店は,買いもしない客に店頭で立ち読みされたくない.昔のアメリカにあった漫画のニューススタンドに少し似てる.でも,漫画よりもずっと長いやたいていの小説には,これは当てはまりそうになく思える. #2. 書店としては,の見た目があまり薄汚くならなまま,きれいに保っておきたい. #3. 価格差別については,どうだろう? 読者が2種類いたとしよう.片方はより貧しい読者たちで,当にいいものだとわかったしか買わない.

    タイラー・コーエン「どうしてメキシコの書店では本にシュリンクをかけたまま販売してるの?」(2021年7月25日)
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2021/07/30
    "あるいは,もしかして,とにかくメキシコ(日本)の書店はそうすることになっているだけなのかもね."
  • アレックス・タバロック「あらゆるワクチン接種カードに宝くじをつけよう」(2021年5月24日)

    [Alex Tabarrok, “Staple a Lottery Ticket to Every Vaccination Card,” Marginal Revolution, May 24, 2021] このところしばらく,ワクチン接種カードに宝くじ券をつけるのをぼくは推してる.だから,オハイオ州がワクチン接種宝くじを導入したのを皮切りに,ニューヨーク,メリーランド,オレゴンも続いたのはいいことだと思ってる.さらに,このプログラムはうまく機能してるようだ.『ワシントンポスト』の Philip Bump がこう述べている: DeWine による発表のあと,オハイオ州では初回ワクチン接種を受けた人の7日間平均が増加し,その後も日曜まで増え続けている.全米でのワクチン接種人数が横ばいを続けているなかで増加している点は特筆すべきだろう.このことから,オハイオ州での傾向は他のなにかが原動力になっ

    アレックス・タバロック「あらゆるワクチン接種カードに宝くじをつけよう」(2021年5月24日)
  • ピーター・ターチン「コロナウィルスの長期的影響」(2020年4月20日)

    Long-Term Consequences of Coronavirus April 20, 2020 by Peter Turchin cooperation, economics, elites, health, inequality, structural-demographic 我々は今COVID-19パンデミックの中盤にいる、現状とどこに向かおうとしているのかを詮索するのに良い時期だ。例えば、人口統計学的には、このパンデミックの影響は軽微であることが既に明らかになっている。人口の1%未満しか死亡しないだろうことと、コロナによる死亡者は既に定年退職した人に大きく偏っているからだ。アメリカ合衆国だけでも既に4万人がこの感染症で死亡しているが、これは総人口の観点からはたいして、もしくは何も変えないだろう。 中期(今後数年)の疫学的見通しはまだ不透明だ。我々はウィルスを絶滅に追い込むこ

    ピーター・ターチン「コロナウィルスの長期的影響」(2020年4月20日)
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2020/05/08
    “現在のグローバリゼーションと大衆の窮余化を度合いを考慮すれば、致死的なパンデミックが再来する可能性は非常に高い。”
  • ノア・スミス「書評: ライアン・D・イーノス『ぼくらのあいだの隙間』」

    [Noah Smith, “Book Review – ‘The Space Between Us’“, Noahpinion, June 30, 2018] 「おいおい,ぼくらのあいだに隙間なんてありゃしませんって」(“Hey, there ain’t no space between us!”) ――機中で書を読んでいたぼくを目にした客室乗務員の言葉 このは分離と人種どうしの関係というとても大事な話題に関するとても大事なだ.それに,世の中の仕組みについてぼくが前から思っていたことと強く合致するでもある.しかも,たんに先入見と合致するばかりか,ぼくの願望とも合致している――分離はわるいことであってほしい,とぼくは思ってる.というわけで,書の論を好むバイアスがぼくにはかかっているので,この書評ではとりわけきびしい目で見ていきたい.ぜひ,この点を肝に命じてほしい.書はぜったい読む

    ノア・スミス「書評: ライアン・D・イーノス『ぼくらのあいだの隙間』」
  • ピーター・シンガー「倫理学と進化:『輪の拡大』出版から30年」(2011年5月18日)

    ⚫︎ Peter Singer, “Ethics and evolution: The Expanding Circle, thirty years on“, (ABC.net, religion & ethics, May 18, 2011) 「社会生物学」という単語はE・O・ウィルソンが1975年の著書『社会生物学:新たな統合』で造語したものだが、幾つもの専門分野を組み合わせた彼の画期的な研究は、社会的な行動の進化についての理論を人間について当てはめたために、議論の嵐を巻き起こすことになった。 人間の性の理解についてウィルソンは多大な貢献を行ったが、倫理学について書いた際には、この分野について興味を持った科学者が犯しがちな誤謬をウィルソンも行ってしまった。 彼自身の研究は倫理学にとってはどのような意味を持っているか、ということについてウィルソンが間違った理解を持っていたことは、30年

    ピーター・シンガー「倫理学と進化:『輪の拡大』出版から30年」(2011年5月18日)
  • タイラー・コーエン「アフリカ都市の問題とは?」

    [Tyler Cowen, “What is wrong with African cities?” Marginal Revolution, September 19, 2016] アフリカでは,このプロセスも機能していないようだ.発展途上国90カ国を調査した2007年の研究によれば,都市化が貧困減少と相関していない唯一の地域がアフリカだという.世界銀行によれば,アフリカの都市は「経済的に密集していてさまざまなつながりがあって住みやすい場所とは言えない.その逆に,人で混み合っていてつながりがなくて金のかかる場所となっている. ぼくは,脱産業化こそがなによりの大問題だと思う: これら[アフリカの都市]に共通していて,しかも他の地域の都市と異なっているのは,なにか.アメリカのシンクタンク「ブルッキングス・インスティテュート」によれば,それは,都市化を駆動しているのが農業の生産性の向上でもなく

    タイラー・コーエン「アフリカ都市の問題とは?」
  • タイラー・コーエン 「相手の名前をド忘れした時の対処法」(2007年6月17日)

    ●Tyler Cowen, “When you forget someone’s name”(Marginal Revolution, June 17, 2007) 悲しいかな、人の名前をド忘れしてしまうことが多くなってきている。レストランの場所なんかは忘れたことないんだけどね。というわけで、グレッチェン・ルービン(Gretchen Rubin)が紹介している「相手の名前をド忘れした時のごまかし方」に耳を傾けてみることにしよう。 ごまかし方その1. 「ファーストネームでお呼びしたいんですが、そういうわけにもいかないようですので」:「いつものように(ファーストネームで)『デイヴィッド』とお呼びしたいところなんですが、この場でそう呼ぶのはふさわしくない(失礼にあたる)んじゃないかって思いも一方ではありまして・・・」 ごまかし方その2. 「お名前は勿論覚えていますが、あなたのことをもっと詳しく知

    タイラー・コーエン 「相手の名前をド忘れした時の対処法」(2007年6月17日)
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/04/06
    あまり役立たなさそうorz素直に聞きなおした方が早いのでは?/高次脳のオラにとっては切実な問題なんだが。
  • メンジー・チン 「価格メカニズムがうまく働かないとき ~アカロフの洞察を振り返る~」(2011年6月16日)

    ●Menzie Chinn, “When Price Does Not Clear the Market”(Econbrowser, June 16, 2011) 価格メカニズムがうまく働かず、需要と供給の不一致がなかなか解消されないのは、どのような時だろうか? 新古典派の世界観に異を唱えた、一人の経済理論家がいる。彼が語る魅力的なお話に耳を傾けてみるとしよう。 IMF(国際通貨基金)の季刊誌であるFinance&Developmentで、私の恩師の一人であり、ノーベル経済学賞受賞者でもある、ジョージ・アカロフ(George Akerlof)の経歴が紹介されている(“The Human Face of Economics”)。どんな政策問題であっても、「需要」と「供給」の2つさえおさえておけば、答えを出すに十分。そう豪語する声がちらほらと聞こえてくる昨今だが、そんな風潮が垣間見られる今だか

    メンジー・チン 「価格メカニズムがうまく働かないとき ~アカロフの洞察を振り返る~」(2011年6月16日)
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/03/21
    うーん、わからん。
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