衆院選は30日、選挙活動の最終日を迎え、各候補者がマイクを使って訴えられるのは20時で終了した。当落線上のある候補者の中には、12日間の走り続けた最後の気力を振り絞り、地元駅の改札口前で終電までの乗降客に挨拶する人たちもいるだろう。 自民「負け幅」どこまで許される? 31日の投開票の行方はどうなるだろうか。自民・公明が圧倒的な存在で政権与党の座(過半数)から滑り落ちる可能性は無いが、解散前の自民党は276。単独で、絶対安定多数(17ある常任委員会全てで委員長を輩出し、過半数の委員を上回って安定的に国会を運営できる)の「261」を確保し、ほぼ磐石と言って状況だった。 しかし、振り返ればこの数字はもともと「高止まり」したものだ。国民的人気を誇った小泉政権ですら初めての衆院選(2003年)は237にとどまった。当時の衆院の定数は現在より15多い480だから、安倍政権以後、一時は300近い議席数を