ソフトバンクグループが8日発表した4-6月期(第1四半期)の純損益は、4776億円の損失となった。ハイテク株の好調などでビジョン・ファンド(SVF)事業は改善したものの、持ち株会社投資事業の不振が響き3四半期連続の赤字となった。 同社の発表によると第1四半期はSVF事業が6四半期ぶりに黒字化したものの、ソフトバンクG本体による投資とアーム事業で損失を計上した。SVF1号、2号、ラテンアメリカファンド事業の税引き前利益は610億円と、前の期の2兆3308億円の赤字から回復している。 後藤芳光最高財務責任者(CFO)は決算会見で、SVF事業について「6四半期ぶりの黒字転換はひとつのメッセージだと思う」と評価した上で4月以降「恐る恐る投資を再開した」が、今後については「油断は全くできない」と述べた。反転攻勢に言及した孫正義社長の発言についても「ちょっと言葉が強い」と修正した。