-「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果- 私たちは、いろいろな生活習慣と、がん、脳卒中、心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。今回は、男性を対象に、飲酒量と自殺の関係について調べました。 日本では近年自殺者の数が増加し、1998年以来年間3万人を超えていますが、犠牲者の多くは中年以降の男性です。がんなど国民の生活の質の低下や平均寿命前の死亡に直結する病気の発生には、喫煙や食事をはじめとする生活習慣の役割が重要と考えられていますが、自殺についても同じように生活習慣との関連を追及し、予防対策のための科学的根拠を得ることが期待されています。 平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県柏崎、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所(呼称は2004