モダリティ(modality)とは、低分子薬、抗体医薬、核酸医薬、細胞治療、遺伝子細胞治療、遺伝子治療といった治療手段の種別のこと。また、核酸医薬の中のアンチセンス医薬、siRNA医薬などのように、同一のモダリティの中でも作用機序が異なるものを別のモダリティとして区別する場合もある。 低分子薬は主に、分子量500以下の低分子化合物のことを指し、体内で標的分子を阻害したり、作動させたりすることで、活性を発揮するモダリティだ。一方、抗体医薬は、分子量数万程度の抗体(IgG)が標的を阻害したり、抗腫瘍活性を発揮したりするモダリティである。 また、核酸医薬は、アンチセンス医薬やsiRNA医薬、核酸アプタマー医薬など複数のモダリティに区別できる。アンチセンス医薬は1本鎖DNA/RNAを投与することで、細胞内で標的RNAを分解したり、立体障害によりスプライシングを制御したりする。siRNA医薬は2本鎖
ダウン症患者の染色体。22対の常染色体のうち21番染色体だけは3本の組(トリソミー)になっており、これがダウン症候群を引き起こす原因である。右下に見えるXとYは性染色体。 ダウン症候群(ダウンしょうこうぐん、英: Down syndrome, Down's syndrome)またはダウン症は、体細胞の21番染色体が通常より1本多く存在し、計3本(トリソミー症)になることで発症する先天性疾患群である。多くは減数第一分裂時の不分離によって生じるほか、減数第二分裂に起こる。新生児に最も多い遺伝子疾患である[3]。 症状としては、身体的発達の遅延、特徴的な顔つき、軽度の知的障害が特徴である[1]。平均して8 - 9歳の精神年齢に対応する軽度から中度の知的障害であるが、それぞれのばらつきは大きく[4]、現時点で治療法は存在しない[5]。教育と早期ケアによりQOLが改善されることが見込まれる[6]。
凍えるような寒さの日に、体温を保ってくれるアウターである【ダウン】は英語で通じる?通じない和製英語? 【ダウンジャケット】は英語で通じる?通じない和製英語? 「ダウン」は英語で【通じない】 日本語では羽毛が入ったアウターを「ダウン」と表現しますが、英語でそのまま[down]と言っても英語では通じません。 「ダウン」という言葉を使って英語にしたければ[down jacket:ダウンジャケット]や[down coat:ダウンコート]と表現しましょう。 日本語でも使われているように[down jacket]は普通の丈のダウンで、[down coat]は足まである丈の長いダウンの事です。 そもそも「ダウン」という言葉は「down feather(ダウンフェザー)」=「羽毛」が省略された言葉ですよね。 また、英語ではダウンジャケットの英語として[puffer jacket]や[puff jacket
日本史上、天下分け目の決戦といえば、多くの人が「関ヶ原合戦」を思い浮かべるだろう。慶長5年(1600)9月15日、美濃関ヶ原(現、岐阜県関ケ原町)にて、徳川家康(とくがわいえやす)を主将とする東軍と、石田三成(いしだみつなり)を中心とする西軍が激突。東西両軍およそ15万が一進一退の戦いを繰り広げる中、合戦半ばに西軍の小早川秀秋(こばやかわひであき)が東軍に寝返り、西軍は総崩れになったとされてきた。ところが近年、小早川の合戦最中の裏切りを含め、従来語られてきた関ヶ原合戦のさまざまなエピソードに多くの研究者が疑問を投げかけ、その全体像がいま大きく変わろうとしている。最新研究を踏まえながら、関ヶ原合戦のイメージがどう変わりつつあるのかを紹介してみよう。 イラスト:森 計哉 何度目かの狼煙(のろし)が上がった。「今こそ東軍に攻めかかれ」という石田三成からの合図だ。松尾山の山頂近くの陣所でそれを眺め
天才たちの頭のなかはどうなっているのか。デザインストラテジストの太刀川英輔氏は「脳科学的にみても、バカと天才は紙一重であるようだ。重要なのは狂人性と秀才性を葛藤させながら思考させることだろう」という――。 ※本稿は、太刀川英輔『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』(海士の風)の一部を再編集したものです。 バカと秀才の実像 天才をめぐるバカと秀才の議論は、歴史のなかで数え切れないほど語られつづけてきた。いったい天才とは「孤独な狂人」なのか、それとも「努力を惜しまぬ秀才」なのか。創造性の本質として語られるこの2つの資質をもう少し精密に整理してみよう。 ここでいう狂人性とは、人のやらないことをやること、すなわち常識からの変異度を指していると考えてよいだろう。それにたいして秀才性とは、状況を把握して本質を理解するためのプロセス、すなわち状況への適応度だと考えられる。 もしそうならば
多岐にわたる自然研究の業績から、「万学の祖」と形容される、古代ギリシアの哲学者アリストテレス。今から2,300年以上も前に生きていたとされる彼ですが、その発言が現代を生きる私たちにとって、有益なアドバイスとなることも少なくありません。 「I Heart Intelligence」のこの記事では、そんな彼が残した多くの名言が紹介されています。ものごとの本質を鋭く突くその内容は、読めば読むほど深くあなたの心に染み入るはず。
南方熊楠(みなかた・くまぐす)(1867-1941)は18ヶ国語に通暁し、歩くエンサイクロペディア(百科事典)と呼ばれたほどの博覧強記の人物として知られた博物学者、菌類学者、民俗学者です。 子供の頃から神童と呼ばれるほどの驚異的な記憶力を誇り、和漢洋の書物を読み漁り、知識を蓄えますが、根っからの自由人で、勉強は好きだけれど、学校は性に合わず、いわゆる学歴というものはありません。 若干20歳のときに渡米して粘菌類の研究に打ち込み、その後、イギリスのロンドンに移って大英博物館に職を得、Natureなど欧米の有名科学雑誌に積極的に論文を投稿し、欧米の一流学者と対等に議論して負けなかったそうです。 また英国滞在中に中国の革命家、孫文と親交を結んだことでも知られています。 そのへんのことは、南方熊楠の伝記に詳しく書いてあるので、興味がある方はそちらの方を読んでください。 私が今回、ここで南方熊楠を取
『猫楠』(ねこぐす)は、水木しげるによる日本の漫画、また同作に登場する猫の名前である。 概要[編集] 『ミスターマガジン』(講談社)1991年5月8日号から1992年1月8日号まで連載された。粘菌学者「南方熊楠」の半生を、人語を解する飼い猫「猫楠」を狂言回しにして描いた伝記的作品。多くの史実を描く一方で、水木しげるならではの幻想的な場面もしばしば挿入される。 水木が南方熊楠を描こうと思ったのは、人となりが面白かったからだといい[1]、本作品以外にも熊楠を題材にした作品を描いている(後述参考)。なお、水木は本作品が連載中の1991年に紫綬褒章を受章しており、授章式に燕尾服にシルクハットで出席している。これは、かつて昭和天皇の南紀巡幸の際に、熊楠がご進講をした時のスタイルにあやかったものである[2]。 また、2011年10月に水木と妻の布枝は秋の園遊会に招かれ、その際に秋篠宮文仁親王は水木に対
病跡学と呼ばれる学問について簡単にまとめてみました。 病跡学(pathography)とは著名な人物の精神病理的側面を検討し、それがどのように彼らの活動に影響を及ぼしたか解き明かそうとする学問です。ドイツの精神医学者P. J. Möbius(1853―1907)によって初めて提唱され、天才と狂気の関連という古代ギリシア以来議論されてきたテーマを、精神病理学の考え方で引きついだ形になっています。日本では戦後になってから様々な研究が行われるようになり、1966年に日本病跡学懇話会が発足し、1979年には日本病跡学会に発展して様々な研究活動が行われています。 統合失調症では、その症状である幻覚や妄想などの特異な体験が、芸術家の作品に独特の個性を与えるとされています。例えば画家であるムンクは妄想型の統合失調症に罹患していたとされています。代表作の「叫び」では、外界のものが何か意味を持って迫ってくる
「心の理論」仮説と『哲学探究』 アスペルガー症候群[から/を]見たウィトゲンシュタイン 福本修 I. 小論で私は、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインLudwig Wittgenstein(1889-1951)の哲学的思索が高機能(アスペルガー型)自閉症者の経験構造の表現となっている(「示している」)ことを読むとともに、それが彼にとって極めてリアルであって、彼自身が自閉症的な様態に親和性のあることを論じたい。ここでの自閉症的経験構造一般の理解は、さまざまな仮説がある中で、障害を認知的な角度から見ようとする「自閉症者の『心の理論』欠損仮説」に基づいている。言い換えれば、焦点は記述精神病理学的な症状論の水準にないので、本格的な自閉症の症状が彼に乏しいことは、この方向で考察を進める妨げとならない。彼にはすぐ思い浮かべられるような症状は見られないが、彼の対人関係には自閉症的挿話が満ちている。そしてそ
メルマガ連載記事 「知れば得する???脳科学―自閉症―」 第2回 自閉症が男子に多いのは? 国立特別支援教育総合研究所客員研究員 渥美 義賢 自閉症の脳は極度に男性型? 1.脳の男女差 性徴といわれる男女差が身体にみられますが、同様に脳の構造や機能にも統計的にみると差があることが知られています。脳の重量は男性で概ね1400~1500gであり、女性が概ね1250~1350gであるのに比べて重いとされています。左右の大脳半球をつなぐ脳梁膨大部は女性の方が大きく、これが女性は言語機能において左右両半球を活動させ、左半球を主に活動させる男性より高い能力を示すことと関連があるかもしれないとされています。また、空間認知機能を担う頭頂葉では、男性の方が皮質の表面積が大きく(皮質の厚さは女性が大きい)、これが男性で空間認知機能がより高いことと関連しているかもしれないとする報告もあります。 ただ、脳の構造や
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