小道を通って高地に移動するガラパゴス諸島のゾウガメ。 Photograph by Christian Ziegler ガラパゴス諸島の火山島では、ガラパゴスゾウガメ(学名:Chelonoidis nigra)が渡り(季節ごとの生息地の移動)を行うという。ドイツ、マックス・プランク研究所の研究者スティーブン・ブレーク(Stephen Blake)氏が追跡調査を実施し、この驚くべき発見につながった。 ナショナル ジオグラフィックの探検家でもあるブレーク氏は、「あらゆる点で典型的な渡りだ。ただし規模は小さい」と話す。同氏は、ガラパゴス諸島のサンタ・クルス島で研究を進めている。 ブレーク氏らは18匹のゾウガメにGPSタグを装着し、月ごとに個体数の調査を実施。その結果、20歳以上のオスと一部の大人のメスが2~3週間かけて平均約6キロの生息地移動を行っていることがわかった。1日あたりの移動距離は200
