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ブックマーク / pmazzarino.blog.fc2.com (7)

  • 災害時でも理性を失わぬために反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。今年の日は年明け早々から大地震やら飛行機事故やらと、エラいことになってます。 災害が発生するとすぐさまツイッターに悪意のあるデマが流れだすのが、もはや恒例になってしまいました。ニセの救助要請を書きこむなんて悪質なことがよくできるもんです。芯から性根が腐ってるヤツなのでしょうか。救助をする側の人員は限られているのだから、もしもデマに振り回されたら、当に救助を求めてる人が救われる確率が下がるかもしれないのに。 あと、被災地での犯罪に関するデマ情報にも注意が必要です。以前に当ブログでは『災害ユートピア』というをおすすめしました。(災害関連で必読のおすすめ) 著者のレベッカ・ソルニットさんは災害後の被災者たちの実態について、世界中の事例を検証しています。それによると、災害発生後に被災地で起きた犯罪は、多くの人たちが思っているよりもかなり少ないのだそう

  • 反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。発売中の『週刊文春』5月23日号に記事を書きました。ネットの週刊文春電子版では有料会員しか読めないようなので、興味があるけどお金のないかたは雑誌を図書館などで読んでいただければと。 記事見出しが松問題うんぬんとなってるので誤解を招きそうですが、べつに松さんの件を蒸し返そうって記事ではありません。それについてはこれまで2回書いたブログ記事でだいたいの論点はいい尽くしてますし、多くの人の賛同を得られたので、新たな論点が見つからなければこれ以上の言及はしません。 私は知にも情にも訴える文章を書いたつもりです。あれを読んでもまだヘリクツや偏見イデオロギーを振りかざして噛みついてくる、知性も人間性も欠落した者たちには、これ以上何をいっても無意味なので放っておくしかありません。彼らが知的・精神的に成長し、1日も早く自分の愚かさに気づくことを願うばかりです。

  • 続・エスカレーター片側空けの件反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。前回のブログ(エスカレーター片側空けの歴史を踏まえた提案)では、エスカレーターの片側空けをやめるべきであるとする意見を書きました。その後わかった追加情報などを補足しておきます。 片側空けの習慣がなかなかやめられないいちばんの理由は、それが合理的で効率がいいと思ってる人が多いからです。でも、片側空けが定着するまでの歴史とさまざまな人たちによる実証研究、メーカーの主張などを総合して検討すると、じつは片側空けは利用者全体の効率を下げている可能性が高いのです。みんなで両側に立って乗ったほうが、結果的に全員が早く移動できて社会全体の効率がよくなるし、事故も減って安全になります。 それと前回指摘したのは、急ぐ人のために片側を空けろというけど、真剣に急いでる人が実際どれだけいるんですか、って疑問。気で急ぐのなら、階段を駆けるはずで、エスカレーターを歩いてる人は、

  • スポーツに幻想を抱くのをやめませんか反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。7日夕方にNHKの首都圏ニュースを観てたら、小学生の柔道全国大会が廃止になったという話題を詳しく取りあげてました。 私はこのニュースではじめてその件を知りました。検索してみると、先月発表されて一部で賛否の議論が起きてたみたいですね。スポーツへの興味ゼロの私は、スポーツ関連のニュースをほぼスルーしてるので初耳だったんです。 コーチや親が過剰な勝利至上主義に走る傾向が強すぎて、こどもたちのためにならないというのが理由とのこと。常識的な判断です。でもそれ、何十年も前からいわれてたことですよ。スポーツ性善説の幻想を広めたい人たちが批判論を押さえ込んでたんです。ようやくフタを開けましたか。 番組ではこの件について視聴者から寄せられた賛否の声をいくつか紹介してました。批判的な意見の例が、こちら。 「勝利を目指さないで何が競技なの?」 「戦い抜くことから得られる大

  • 戦争の理不尽にあらがってみる反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。今月頭に、確定申告書を提出しに自転車で税務署に行ったついでに調子のって久々に少し遠出したら、翌日から足腰すべてが筋肉痛。歩くたびに「痛たた……」とうめく情けない状態で、日頃の運動不足を反省。そればかりか筋肉痛が治るのにも1週間近くかかったことで、老化が進んでいることも思い知らされ、へこみました。 とまあ、そんなちっぽけな苦労話がふっとぶくらいに大変な事態が、世界ではいまも進行中です。 戦争ほど理不尽なものはありません。戦争は、やりたいヤツが始めるのに、やりたくない者まで巻き込まれます。そして往々にして、やりたくない者が先に死んでいき、戦争を始めたヤツはヘリクツでおのれを正当化しつつ、のうのうと生き続けるのです。 戦争をやりたいヤツだけでやるのなら、どうぞご勝手にといえるけど、そうじゃないから、理不尽に対しては異議申立てをしなければいけません。黙ってガ

  • 3位決定戦不要論をもう少し詳しく説明します反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。わはは。古谷さん、いってくれますね。 「「感動の押し付けはたくさんだ」運動嫌いの私が東京五輪に感じる"排除の空気"」 スポーツが嫌いなマイノリティのみなさん、スポーツ性善説にうんざりしてるみなさんは、記事を読んで溜飲を下げてみてはいかがでしょうか。 この際だから私もいわせてもらいましょう。私がなにより不快に思うのは、スポーツ選手やスポーツファンに顕著な現状肯定主義です。彼らはスポーツのシステムやルールがどんなに不条理・不合理であっても、批判しないんです。いまのシステムは偉大な先人や先輩が作ってくださったものだから間違ってない、自分が努力してそれに適応すればいいのだ、システムを批判するのはワガママで無礼な行為である、と考えます。 なので当然、ルールやシステムの不条理や不合理について深く考えるはずもなく、議論からも逃げます。「いろんな意見があるけれど、私

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2021/08/10
    "持ち帰ったメダルは、ヘンなおじさんに囓られないよう気をつけてください。"銅は金より大丈夫?/そえばボクシングは決定戦なかったか:https://aichitamarket.jp/archives/6859
  • レジ袋有料化の本当の理由反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。私はこれまで一貫して、「それは根拠のある事実なのか」を追求してきました。その姿勢は『反社会学講座』以来ずっと変わってません。社会現象や文化と呼ばれるものが事実であるかどうかは、統計と歴史でしか確認できません。だから私はしつこく統計や歴史にこだわるのです。 信じる信じない、などという愚か者のたわごとは、どうでもいい。重要なのは事実かどうか、それだけです。フェイクを信じてもそれが事実に変わることはないし、事実を信じなければ事実でなくなるわけでもない。 フェイクを信じるのは個人の勝手ですが、フェイクで他人を批判・攻撃する行為は許されません。 『反社会学講座』で最初に取りあげたのは少年犯罪のウソでした。「少年犯罪は増えている」というフェイクで少年法の罰則強化や道徳教育の強制に世論を誘導しようとする連中を許せなかったんです。 私が最近レジ袋のことを話題にしてる

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2020/09/07
    "レジ袋の価格が上がったことが有料化のきっかけだった"
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