年老いた珈琲豆焙煎屋は、40歳を目前にして公務員を脱サラ、廃業寸前の喫茶店を自家焙煎コーヒー豆小売専門店に衣替えして商売の世界に飛び込みました。 コーヒーが好きだから自家焙煎コーヒー豆小売専門店を始めたわけでは無くて、自家焙煎コーヒー豆小売商売が有望だと思ったので脱サラを決行したわけです。 商売を始めた場所は、地方の中核都市・和歌山市です。1990年前後、オフィスコーヒーサービスという商売は、物珍しい商売でした。 脱サラ直後は商売も順調に推移していて、一時的にですが、月間500kgのコーヒー豆を自家焙煎したこともあります。 そうなると、40歳で独身(バツイチ)でしたから、夜の繁華街を徘徊したりしてしたものです。 しかし、そのようなツキは長くは続きません。一つの躓きでツキが逃げて行ってしまいます。繁華街を徘徊しすぎるという躓きが、ツキを奪い去ってしまいました。 ツキが逃げ去ると、不運な出来事