「1990年以降、日本経済の低成長が恒常化し、格差が拡大しているのではないか」という認識が広がっている。本当に格差が拡大しているか否かは精緻な分析が必要だが、この象徴として最近話題となったのが「一人当たりGDPで日本は韓国に抜かれた」という情報だ。「日本のほうが先進国なので韓国に追い抜かれたというのは間違いだ」といった情報もあり、どちらが真実なのか判断がつかない人々も多いと思われる。 そこで、今回は、中国・日本・韓国・アメリカに関するIMFデータを概観することにより、論争の真偽を明らかにしてみたい。 まず、購買力平価での一人当たりGDPの推移を確認してみよう。購買力平価とはある国で購入する財・サービスの価格が別の国で購入する場合にいくらの金額になるかの比率を示す。通常の為替レートは外国為替市場で取引される異なる国との間の通貨の交換比率を表すが、購買力平価は異なる国との間の財・サービス価格の

