●二十世紀と今村秋の交配種 新興梨は1932(昭和7)年に新潟県農事試験場で「二十世紀」の種子から育成された大玉になる晩生種の赤梨で、1941(昭和16)年に命名されました。 当時は二十世紀と今村秋の交雑種と考えられていましたが、その後のDNAによる鑑定により、交配親は新潟の在来種「天の川」であると推定されています。 ●新興梨(しんこうなし)の特徴 果実の大きさはやや大きめで400gから500g程です。果肉はシャキシャキとした食感があり非常に果汁が多く程よい甘さに柔らかい酸味があります。 貯蔵性が高いのも特徴で、涼しいところに置いておけば一ヶ月近くはもち、適温で貯蔵されたものは年明けまで出回ります。 新興梨など大玉の梨はスーパーなどで上下逆さの状態で並べられていることが多いのですが、これはこの梨の形によるもので、上の肩の部分の大きさに対してお尻の部分が小さく、尻すぼみの形をしています。その