2020年に向け、建設業界ではいくつもの大規模プロジェクトが大詰めを迎えようとしている。そうした建設現場の指揮命令を担うのが現場監督(施工管理者)だ。現場監督の仕事は工程管理から品質管理、現場の安全管理、作業者のスケジュール管理まで多岐にわたり、激務というイメージを持つ人も少なくないだろう。 そんな現場監督の業務負荷を減らそうと、新たなアプローチを始めた企業がある。日本を代表する大手ゼネコンの1社として、高層ビルディングからスタジアム、商業施設、神社・仏閣などの伝統建築物に至るまで、さまざまなジャンルの大型建築プロジェクトを手掛ける竹中工務店だ。 同社はこれまでも業務効率化にいち早く取り組み、一定の成果を上げてきた。ただ、人手による作業が中心の建設現場だからこそ、効率化できない仕事も残っていたという。そこで同社が注目したのが、ディープラーニングの活用である。 夕方から始まる「現場写真整理」