議員辞職に伴う参議院の埼玉選挙区補欠選挙で、元埼玉県知事の上田清司氏(無所属)と、7月の参院選に当選したばかりの「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏=議員は自動失職=が立候補している。10月27日投開票が行われる。 このほど、NPOメディア「ニュースのタネ」が両候補の選挙公報をファクトチェックした結果、上田候補の「(知事時代の実績として)1人あたり県民所得の増加額 全国1位」との記載や立花候補の「NHKの人件費が年々増加している」との主張などに複数の誤りがあることがわかり、25日、検証記事を発表した。 選挙の意義は当落だけなのか 率直に言って、メディアや社会の関心はあまり高くないようだ。立花氏が記者会見で落選を予想し、次に挑戦する選挙に言及したとも報じられている。しかし、選挙の意義は勝ち負けだけではない。政治家の見識、資質を問う重要な機会でもある。候補者が有権者に訴えている内容は何な