もはや個人の問題として済ませていい状況ではあるまい。 日本維新の会の国会議員による不祥事が相次いでいる。 石井章参院議員が今夏の参院栃木選挙区で維新から立候補予定の女性候補について「顔で選んでくれれば1番」と発言した。 批判を浴びて撤回したが、女性を政治家としての能力や将来性でなく、見た目で判断する「ルッキズム」と呼ばれる差別的言動だ。 日本は女性の政治進出が遅れている。女性議員を増やすのは多様な声を反映させるためだ。その目的を理解しているとは思えない。 また岬麻紀衆院議員は過去の選挙公報の経歴が不正確だったと認めた。二つの大学の「非常勤講師」と記したが、実際は講座などの講師を委嘱されたものだった。 藤田文武幹事長は両氏を厳重注意した。 2019年参院選では、候補予定者が部落差別を助長する発言で公認辞退に追い込まれた。その直前には、当時衆院議員だった丸山穂高氏が北方領土を戦争で奪還する趣旨