経済学者でロンドン大学教授のガイ・スタンディング(74)は、怠けるのをやめて新しい答えを見つけるよう左派政党に促す、新たな一派の一員だ。彼は「プレカリアート」という概念の生みの親であり、すべての市民に無条件で「ベーシックインカム」を支給する必要性を強く主張する。 【画像】グローバル化した経済に依存している国では、近い将来、賃金がどんどん低下していくだろう 増え続けるプレカリアート──「プレカリアート」とは何ですか? 3つの次元で定義できます。まず、それは不安定な職に就いている数百万人で構成されています。その大半は、就いている職に求められるよりずっと高いレベルの教育を受けています。そして、仕事にカウントされない多くの作業をこなさなければなりません。人生における職業面でのストーリーを築けず、自分が何者なのかわからない状態にあるのです。ある月はバーで働き、翌月には床を清掃し、記者をやることもある