事態は深刻――。Jリーグの村井満チェアマン(54)は13日、8日に埼玉スタジアムで行われたJ1浦和―鳥栖戦で浦和サポーターが「JАPАNESE ОNLY」と差別的な内容の横断幕を入場ゲート上部に掲示したことに対し、浦和レッズにけん責と1試合の無観客試合の処分を科した。この騒動の根幹に、いったい何があったのか。他紙では読めない事件の内幕、全容を明かす。 今年2月に就任したばかりの村井チェアマンが出した答えは「厳罰」だった。J史上初の無観客試合開催の対象となるのは23日の清水戦(埼スタ)。勝ち点剥奪や没収試合という選手たちにダメージを与える選択肢もあったなかで無観客試合という極めて重い処分を科した理由は、浦和サポーターによる“自浄作用”が働かなかったから。「大きな決断をしてでも、将来日本のサッカーが明確な姿勢を打ち出すほうが、多くの人に喜んでもらえる」とし、過去に類似のトラブルを起こしながら「