18年ぶりに『孤独のグルメ』の続刊(第2巻)が発売された。食事にまつわるユニークな独白を楽しめるマンガだが、空腹のときだけ身勝手になってしまう五郎が、じつは暴行事件の容疑者であることをご存じだろうか? 空腹のとき身勝手になって暴行した井之頭五郎容疑者 旧版・文庫版・新装版の累計発行部数が「80万部」を突破しているという大人気マンガ『孤独のグルメ』。 半年に1度くらいは読み直すのだが、読むたびに噛めば噛むほど味が出るスルメのようなマンガであり、そのたびに腹がへってしまうから困る。大好きな作品だが、あるエピソードに目を通したあとには気分がモヤモヤしてしまう。 わたしが気になっているエピソードとは『孤独のグルメ【新装版】』(久住昌之、谷口ジロー著/扶桑社・刊)に収録されている「第12話 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ」だ。主人公の井之頭五郎(いのがしら・ごろう)が、他人に暴力をふるうシー