経営難に苦しむJR四国が、今月から無人駅の導入など経費削減策を再び加速させている。高速道路の割引や無料化の「逆風」が吹き荒れる中、赤字減らしを強く求められているためだ。活路を開こうというのが特急による高速化だが、膨大な費用は国頼みの現状だ。今年就任した泉雅文社長(58)に聞いた。(聞き手・林亜季) ――なぜ高速化が必要なのでしょうか? 飛行機や車とシェア争いをするには、まっすぐに路線を改良(短絡化含む)=地図=し、高速化を進める必要がある。四国の鉄道は19世紀後半から20世紀初頭の技術で作られ、ぐねぐね曲がっている。一方、高速は20世紀の技術でまっすぐ通っている。理想は新幹線の導入だが北陸や北海道のあとになる。在来線の線形改良を進め、最高時速160キロぐらいで走ることができれば、例えば松山―新大阪は2時間半に短縮できる。1500億円の費用を見込んでおり、国に支援を求めている。甘いと言わ