IHI(東京都江東区)は5月17日、同社相生工場(兵庫県相生市)内の小型燃焼試験設備において、大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)を抑制した状態でのアンモニア専焼に成功したと発表した。今後、バーナ構造の改善やボイラ性能に与える影響の評価を実施し、2025年の専焼バーナの実証試験を目指す。 同技術では、バーナの構造やアンモニアの供給方法を工夫することで、石炭専焼時と同程度にNOxの排出濃度を抑制するとともに、有毒な未燃アンモニアの発生を抑制することに成功した。同社は、今回の取り組みにより、火力発電用ボイラにおけるアンモニア専焼技術の実用化が大きく前進するとしている。