Published 2024/09/28 08:06 (JST) Updated 2024/09/28 08:17 (JST) マレーシアのボルネオ島サラワク州が、東南アジアで初めて次世代エネルギーの水素を使った公共交通網の構築に乗り出している。豊富な水資源を生かし、水素や再生可能エネルギーの供給拠点(ハブ)として成長戦略を描く。他州に比べ自治権も大きく、存在感を増している。(共同通信シンガポール支局=角田隆一) ▽日韓企業、自国に輸出 人口約70万人の州都クチン中心部に赤い小型バスが停車している。発車時刻になると、観光客や住民が次々と乗り込んでいく。一見すると普通のバスだが、中国製の水素燃料電池車だ。現在は3台を保有し試験走行。年内に55台を調達し、公共バス網を整える計画だ。 運営するサラワク・メトロ幹部のアレクシス・バーリェン氏は「当初、市民は安全性に不安を抱いていたが、今はない。試験