間垣部屋の大相撲前頭の若ノ鵬がタイマ所持で逮捕された。同容疑での関取の逮捕は初めてで、相撲協会全体を揺るがしかねない大きなスキャンダルとなっている。だが問題は角界だけにとどまらない。タイマ汚染は、すでに若年層男子を中心に国民レベルで広がっているというのだ。 都内足立区の公立高校に通うAくん(16)も、タイマに毒された若者のひとり。それは夏休み中に参加した陸上部の練習のとき起きた。監督もコーチもおらずたるんだ雰囲気のなか、計測係をしていた部員のひとりが 「オレ、5秒ピッタリで止められるぜ!」 と、タイマをもて遊び始めたのだ。すると「オレならもっとピッタリいける」「オレもオレも」と周りの男子みんながタイマに耽りはじめ…気がつけばAくんも輪の中にいた。 Aくんは 「貴重な人生のひとときをムダにする、愚かしい行為だと頭ではわかっていた。でも…いちど手を出すとやめられなくなってしまう。まさに麻薬だと