カレー店「せんば自由軒」を運営する「自由軒」(大阪市中央区)が22日に事業を停止、破産手続き開始申し立ての準備に入ったことが25日、分かった。4月上旬にも自己破産を申請する見込み。信用調査会社の東京商工リサーチによると、負債総額は約4億5000万円。 同社はライスとカレールーを混ぜ合わせたものに生卵を落とす独特のスタイルのカレーが特徴。大阪・ミナミの千日前に本店を構える本家の「自由軒」とは別会社で、1970(昭和45)年に独立して設立し、大阪のほか東京や埼玉、名古屋などに出店。06年12月期には売上高約5億5000万円を計上した。しかし、多店舗展開の資金負担と売り上げの伸び悩みから資金繰りが悪化していた。数年前から事業譲渡を進めており、主要店舗は他社の運営で営業を続けるという。【植田憲尚】