ときどき、たまたま自分がそのとき考えていたことについてそれを補強するような材料が偶然たくさん集まってくる、なんてことがあります。そんな出来事があったので、ちょっとブログを書いてみようかなと。 以前に HBFav を作ったときこんなことを書きました。 Mark Zuckerberg は、いずれみんな、ニュースは友人知人経由で知ることになるだろうと言っていました。自分もそうなるだろうと思います。 4年ぐらいが経ちましたが、その思いは以前よりも増して確信めいたものになってきています。 ところで先日、Twitter の iOS アプリに「ニュース」という機能が追加されました。人によっては出てないそうなのでまだテスト中か、もしくは既に削除されているのかもしれないですが。 この機能についての自分の感想は以下のようなものでした。 もうすこし補足します*1。 Facebook や Twitter のような
フロントエンドのパラダイムを参考にバックエンド開発を再考する / TypeScript による GraphQL バックエンド開発
Twitterでハッシュタグ「#naoya_sushi」が生まれてしまうほど、無類の寿司好きとして知られる伊藤直也氏(@naoya_ito)。そんな伊藤氏をホスト役とし、トップエンジニアをゲストに招いて、寿司をつまみつつホンネで語ってもらおうという、この企画。 第二回のゲストは、伊藤氏が師と仰ぐ『グリー株式会社』の取締役 執行役員常務 最高技術責任者(CTO)である藤本真樹氏(@masaki_fujimoto)。実は生魚が苦手という藤本氏を寿司屋に招くという暴挙に及んだ今回は、どんな興味深い話が繰り広げられるのでしょうか。乞うご期待! — 伊藤直也(以下「naoya」):まずは僕と藤本さんの関係性から読者に知らせようと思うんですが。藤本さんとは、僕がはじめて『グリー』のオフィスに遊びに行ったときが初対面でしたけど、当時すでにPHP界隈でよく使われてたEthna(PHPのWebアプリケーショ
KAIZEN platform Inc. Senior Technology Advisor 伊藤直也氏(@naoya_ito) 2002年に新卒入社したニフティでブログサービス『ココログ』の開発担当となり、一躍有名になる。その後、はてなで『はてなブックマーク』など各種サービスを立ち上げ、2010年にグリーへ入社。2012年に同社を退職して以降は、フリーランスとしてベンチャーの技術顧問などを請け負う。自身のブログ『naoyaのはてなダイアリー』が人気 「Webアプリの実装で差別化は無理」という考えが変わった 現在、KAIZEN platform Inc.をはじめ複数社の技術顧問を務めている伊藤直也氏。「普段から、アウトプットの目的なく技術の勉強をすることはほとんどない」という性分から、今年上半期は「顧問としてベストプラクティスを提供するために知っておくべき領域」にフォーカスして情報収集を
フロントエンドのパラダイムを参考にバックエンド開発を再考する / TypeScript による GraphQL バックエンド開発
伊藤直也氏が語る「仕事の流儀」の第2回は、KAIZEN platform Inc.の立ち上げに参画して実感したリモートワークツールの重要さについて。 スタートアップ企業でエンジニアが快適に開発できる環境とはどのようなものか、KAIZENでの事例をもとに、いま感じてることを語ってもらった。 by 馬場美由紀 (CodeIQ中の人) リモートワークをしながら「全員同席」するためのツール KAIZENのようなスタートアップ企業で、かつリモートワークをする社員もいる環境で、どんなふうにアジャイル開発を進めていくか。 それが最近の僕の重要な関心事です。 ちょっとKAIZENのリモートワーク風景を見てほしいんですけれど……(Sqwiggleというオンラインミーティング・ツールで自宅で仕事をしているエンジニアを呼び出し、会話を始める)。 Sqwiggleを起動すると、カメラが有効になっていて、こんな感じ
KAIZEN platform Inc. は、新しい働き方をいろいろ試してみようという会社でそのひとつにリモートワークがある。リモートワークの良さあるいは良くないところについては、以前に Rebuild.fm の ep.32 でも話した。 ちかごろは、オンラインミーティングのための道具、情報共有のための道具もクラウドサービスがたくさんあるので、その辺を使って工夫すれば一昔前に比べてだいぶリモートワークも現実的になってきている。実際、KAIZEN には大阪からリモートワークしている人とか、最近リモートワークを前提に都内から鎌倉に引っ越したメンバーなんかもいる。 リモートワークとアジャイル開発 HipChat、Google Hangout や Qiita Team なんかを使うことで、日常の会話、ミーティングや情報共有についてはもともと特に困ったこともあまりなかった。特に Qiita Team
naoya @naoya_ito シェルでパスワード入力プロンプトでるじゃないですか。途中まで打って間違えたとするじゃないですか。Ctrl + u 打つとリセットできるの知ってた? 俺は知ってた 2014-04-07 19:40:06
朝起きて布団から出るのがつらいので、HBFav をつらつらと眺めていた。 あるサービスの JavaScript が重いとか、そのコードが難読化されてないとか、担当者とおぼしき人間が書いたコメントがそのまま残ってるから消しましょうよとか、そんなことが書かれていた。JavaScript が重い、という話は結局そのサービスの JavaScript が重かったのではなく、ユーザーが自分で導入した広告が重いというだけの話だった。 コードが難読化されていない、趣味の製品ではなく会社の製品なのでコメントそのまま残ってるから消しましょう・・・実にくだらない。 ところで話は変わってコードレビューについて。 コードレビューに慣れないチームが、何の考えもナシにコードレビューを始めるととにかく気になったこと大小様々な指摘が行われることになる。一見、いろいろな指摘が出て議論が活発になっているように見えるが、だいたい
HBFav を 2.6 にバージョンアップしました。新機能としてタイムラインの自動更新機能を追加しました。 これまではタイムラインなどで新着記事を取得する場合、都度、手動で Pull to Refresh (引っ張って更新) を行う必要がありましたが、新しいバージョン 2.6 からはその必要がなくなります。ただし新ユーザーページ設定がオンの場合にのみ限り、本機能が有効になります。 我ながら、本機能でずいぶんと使い勝手が良くなったなあと思いました。特にプッシュ通知と併用すると、プッシュで配信されたエントリが HBFav を開いたときにはもう反映されるようになり、もはやネットワークの通信待ちすら発生しません。これは想像以上に快適で、あるエントリを読んでる間に配信されてきたブックマークもすぐにチェックできるので中毒性が増・・・ じゃなかった、とても便利です。 なお、プッシュが有効じゃなくても更新
140文字で書ききれなかったのでブログに殴り書き。 Heroku のアプリケーションを人に渡す 昨日、「naoyaさんが作ってるiOSアプリのバックエンドサーバーに相乗りさせてもらえないか」という話をいただいた。自分でも同じようなAndroidアプリを作っているけど、サーバーサイドは作ってないからということらしい。 対して「githubにコードあるからgit cloneしてheroku pushすれば動くし、自分で heroku にデプロイしてよ」と応えた。相乗りしてもらってもよかったのだけど、こちらでコードを書き換えたりメンテしたときに先方のアプリが停止することを考えると同じコードベースでサーバーは自分で立ててもらう方が何かと良い。 対象になったソフトウェアは Heroku で動かしていたので、Heroku Ready な形、つまり、必要な外部パッケージの一覧やサーバーの起動手順なんかは
This is why you shouldn't interrupt a programmer (なぜプログラマの作業に割り込むべきではないか) という4コマ漫画が話題になっていた。これは別にプログラマではなくても「わかるわかる」という感じの話。 コメントを見ると、だから作業を中断してもすぐ再開できるように自分の考えることをなるべく書き出すようにしているという人が結構多かった。なるほど。 今日は雨が降ったせいで予定が一つキャンセルになったことだし、ちょうどいい機会なので、文章で何かを書くということについて自分が思っていることを書いてみようとおもう。以前 Software Design のドキュメントの書き方特集みたいな号に似たような趣旨の話を寄稿したのだけど、「書く」というのは単に物事を忘れないようにするための行為に留まるものではなくて、自分の考えを整理するための道具なのだ、ということが
先日プレスリリースが出たのですが、KAIZEN platform という会社で技術顧問などをやっています。それから、一昨日自分も出たWebアプリケーション開発に関する勉強会 (資料) を開いたじげんという会社でも少し前から同じように顧問のような形で携わっています。 自分が関わっている会社のPRも含めて、すこし、2013年現在のWebサービス開発の現場感、やり方みたいなものを書いてみたいと思う。ただ、自分の利益があるところの話だけではフェアではないので、Webエンジニアならよく知っているであろう Qiita を運営しているインクリメンツの様子も合わせて紹介する。 KAIZEN platform KAIZEN platform が提供しているサービスは planBCD という A/B テストの SaaS で、Webサイトのコンバージョンだとかを画面の構成要素を変えて効果測定したいとか、そういう
KAIZEN platform社「planBCD」のスマホWEB対応&日本語対応をリリース。スマホサイトのA/Bテストが1分で簡単に実施可能に!技術顧問に元はてな・GREEの伊藤直也氏を迎え、国内事業を加速。 09 Oct 2013 WEBサービスのUI改善を簡単に実現できるプラットフォーム「planBCD」を運営するKAIZEN platform Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:須藤憲司、以下 KAIZEN platform)は、これまでPC向けに展開していた「planBCD」のスマートフォン向けWEBサイト対応機能をリリースしました。 それに合わせてこれまで英語版のみだったサービスの日本語化対応も完了し、本格的に国内向けのビジネスを加速させていきます。 8月より大手企業向けにサービス提供を開始しているA/Bテスト管理プラットフォーム「planBCD」は提供企業が10社を超
ブログを書くまでが YAPC、ということなので、書きます。 初日「モダンPerlリファクタリング」 自分は20分枠で 「モダンPerlリファクタリング」という題で話しました。スライドは以下で公開してます。 https://speakerdeck.com/naoya/modanperlrihuakutaringu-number-yapcasia 今回、思いの他 CI やテストに関する発表が他に多くてそれらに比べると基礎的な内容に終始しちゃいましたが と @t_wada 御大よりお褒めに与ったので個人的には満足です。 リファクタリングはテストさえ書ければその半分以上は終わったことになる、ただしテストはテストを書くことそのものが主目的になりすぎないように。そして書いたテストはとにかく計算機を利用して頻繁に実行しましょうということが言いたかったのですが、意図通りに伝えられたんじゃないかなと思う。
Salesforce Developer Conference Tokyo 2013 での発表資料
エンタープライズとコンシューマが逆転した、ポストPCの時代 伊藤 僕はいまBtoBの開発のコンサルをすることがあって、そこで何を期待されているかというと、BtoCで成功している方法論や開発プロセスなどをBtoBでもやりたいと。 以前はサーバOSやデータベースなどの面で先進的な技術が使われていたBtoB、エンタープライズ系の開発は、いまや先進性ではクラウドやモバイルデバイスを使ったコンシューマに逆転されてしまっています。 まつもと 最近、スマートフォンとかタブレットとか、PCじゃないところが主戦場になってきて、PCより小さなデバイス、少し前なら「組み込み」と言われていたものの重要性が高まってくるのではないかなと思っています。いまホットなデバイスはスマートフォンだったりしますが、もっと先に進むとコンピュータは環境に組み込まれてどんどん見えなくなっていくのではないかと思います。 でも、例えば多く
http://hbfav.bloghackers.net/ 1年以上前に HBFav という、はてなブックマークの「お気に入り」を読むための iOS アプリを作ってリリースしましたが、今回一から実装し直してバージョン 2.0 という形で先ほどリリースしました。App Store からダウンロード可能です。 HBFav って? HBFav は、はてなブックマークで「お気に入り」に追加している、すなわちフォローしているユーザーのブックマークやコメントをタイムラインのようにして閲覧するアプリです。個人的にはてなブックマークで最も重宝しているのがお気に入り機能で、そのユースケースを中心にしたアプリが欲しくて作ったというのが元々の動機でした。 なんで作り直したの? バージョン 1.0 はあまり時間の無い中コンセプト優先で作ったということもあってお世辞にも品質が良いとは言えない代物でした。重たいし、落
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