菊正宗酒造(神戸市東灘区)は、たる酒が一般の日本酒に比べて、うなぎのかば焼きなど脂っこい食べ物や魚料理との相性が良いことを科学的に確認できたと発表した。 たる酒は口の中の脂を洗い流す効果が大きく、魚介類のうま味の余韻をより残すため、うなぎなどの味を引き立てながらさっぱりと食べられる。菊正宗はたるの杉材に由来する成分が影響しているとみている。 脂とのなじみやすさを測定したところ、たる酒は一般の日本酒と比べて約1・2倍の脂と混ざりやすい性質を持っており、洗い出す効果が高いことが分かった。 料理のうま味を測定する機器を使った調査では、うなぎのかば焼きやマグロの刺し身を食べながらたる酒を飲むと、一般の日本酒よりうま味の余韻が残ることが分かった。ただ、牛のステーキやしょうゆのうま味に対しては差が認められなかったという。 (2012/09/20 19:16)