なるほどハッケン 九州・山口 天井からにょきにょき生える鍾乳石に、見上げるような巨大な石灰柱――。年間約50万人が訪れる山口県美祢市の秋芳洞(あきよしどう)。その鍾乳洞の長さが、ぐんぐん伸びている。7月にはそれまでより約1・5キロ長い10・30キロとなり、国内3位に。今冬にもさらに伸びる見込みだ。だが、洞窟自体が大きくなっているわけではないらしい。どういうことなのか。現地を訪ねた。 「秋芳洞は分からないことだらけ」。秋吉台科学博物館の特別専門員、村上崇史さん(40)は話す。洞内には前人未踏の場所がたくさんあり、今も探検が続いているという。 秋芳洞の探検は、明治37(1904)年に始まった。実業家の梅原文次郎が観光資源として注目し、英国王立地学協会会員で山口高等商業学校(現山口大)の教員だったエドワード・ガントレットらが洞内の調査に入った。 探検には地図がつきもの。地図の作製には測量が不可欠
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