作家、詩人、劇作家と多彩な才能を発揮するアルフィアン・サアットは、シンガポールの「恐るべき子どもたち」のひとりと称されることも多い。英語、マレー語の両方で書かれる彼の作品はこの多民族都市国家に暮らす人々の心情を生き生きと描き出す。その一方で、民族、セクシュアリティ、政治といったセンシティブな問題に果敢に挑むことでも知られており、物議を醸すこともしばしばだ。現在はシンガポールの劇団ワイルド・ライス(W!LD RICE)の座付き作家として活動する彼は、これまでにシンガポール、マレーシアの有力な劇団との共同作業を行ってきており、地域のアーティストとの共同制作にも積極的である。今回は、TPAM-国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016(TPAM2016)から帰国したばかりのアルフィアンにインタビューし、近年のプロジェクト、インターカルチュラル・コラボレーション、そして将来の計画について話を聞