第7回 ワイルド7「魔像の十字路」 執筆者:ぐりゅーん・へるつ 2009 年 2 月 2 日 ご自分のブログでも、積極的にワイルド7論を展開しているぐりゅーん・へるつさんが、「魔像の十字路」と「新選組」の関連性を独自の視点で考察します。 ワイルド7「魔像の十字路」週刊少年キング 1977年49号(11/29)〜79年29号(7/16) グループヒーロー、ポリスアクションものの元祖であり、日本少年漫画史上に残る偉大な傑作の最終章である。 冒頭に不気味な妖婆が登場し、飛葉の死、そしてワイルドの消滅を予言。いかにも最終話らしい緊張感、危機感に満ちた「掴み」「煽り」に当時の読者たちは戦慄した。私のような「単行本派」の読者も、さすがに毎週キングを購入するようになったはずだ。 ストーリー及びテーマも最終話に相応しい重厚なものだ。今回の敵は、日本を乗っ取り独裁者として君臨しようとする秘熊防衛大臣とそ