八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館は24日、展示のため野辺地町から借用した国指定重要文化財「赤漆塗木鉢(あかうるしぬりもくはち)」が、22日に所蔵先の同町立歴史民俗資料館から縄文館への運搬中に破損したと発表した。縄文館は「梱包(こんぽう)方法、輸送による振動など複合的な要因がある」と破損原因を挙げ、輸送を担当した会社は責任を認めているという。古舘光治・縄文館長は「野辺地町に多大な迷惑を掛けた。関係機関などと連携し、輸送などの質の向上に努める」と述べた。木鉢は今後、文化庁と同町が協議し、輸送会社が保険で修理することになる。 木鉢は、縄文館が25日から開催する特別展「漆と縄文人」で展示予定だった。所蔵先からの輸送は市が佐川急便(本社・東京)に委託し、同社の持ち株会社「SGムービング」が担当。美術品輸送の専門知識を持った複数の作業員が輸送に携わった。 木鉢は22日午前10時ごろ、野辺地町と八