難民問題、解決先送り限界 欧州最大キャンプ焼失 2020年09月13日07時14分 ギリシャ・レスボス島 【ブリュッセル時事】エーゲ海北東部に位置するギリシャのレスボス島にある欧州最大の難民キャンプが、ほぼ全焼した。対岸のトルコから欧州への難民・移民流入の「防波堤」となり、劣悪な環境も問題視されてきた施設で暮らす1万人超が居場所を失った。欧州連合(EU)が2015年の難民危機以降先送りしてきた問題の抜本的解決を求める声が強まっている。 欧州最大難民キャンプで火災 1万人超が行き場失う―ギリシャ 火災は8日夜以降に発生。ギリシャ政府は、新型コロナウイルス検査陽性者の隔離措置に反発する難民が放火したとみているが、詳細は不明だ。犠牲者は出なかったものの、多くの難民が路上生活を強いられている。 5年前の危機の際、難民を積極的に受け入れたドイツのメルケル首相は10日、「これは欧州の問題だ」と強調。ド