JR西日本は16日午前、JR福知山線脱線事故の負傷者らを対象にした説明会を兵庫県伊丹市内のホテルで開き、列車が衝突したマンション(9階建て)は2階まで保存する案を示した。午後は遺族に説明する。17日にも説明会を開く。 JR西側は真鍋精志社長ら幹部6人、負傷者ら約130人が出席。整備案では、マンションは「事故の事実を伝える」として1階駐車場と2階を保存、3~9階は撤去する。マンションに残る衝突の痕跡が周囲から見えないように囲む方法について、〈1〉屋根と壁のみ設ける〈2〉屋根と壁に植栽も加える〈3〉建物で覆う〈4〉丘を築いて中に取り込む――の4案を図示した。 マンションと別に、慰霊碑や献花台を近くに設け、将来は現場で追悼慰霊式を開くことも表明した。マンション隣の土地は来春まで広場や休憩所、駐車場を整備。事故車両の現場展示が決まった場合に備え、用地を確保する考えを示した。 マンションは、大半の被