〈突然この場をお借りして、個人的な詫びを申し上げることをお許しください〉 改まったこんな文面で始まるのは、なんとビートたけしがしたためた謝罪文である。はたして世界のキタノがどうして、誰かに頭を下げなければならなくなったのか──。 事件は「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)の収録現場で起きた。 その日のテーマのひとつに「地下アイドル」があり、同ジャンルに明るい、プロインタビュアーの吉田豪氏がゲストに呼ばれていたのである。 スタジオ入りした同氏は、レギュラー出演者の大竹まことや阿川佐和子らと談笑していた。そこへ遅れて、御大・たけしがやってきたのだが、なぜか吉田氏のほうへ一直線! そしていきなり──、 「おう、お前か、吉田ってのは? おい、お前、なんか俺の悪口週刊誌で書いていたらしいな、おい?」 身に覚えのない吉田氏は事実を否定したのだが、たけしは続けた。 「ああん? お前、何かお前、