◆アルガルベ杯 ▽B組 日本1―0米国(5日、ポルトガル・アルガルベ競技場) FIFAランク3位のなでしこジャパンが、1位の宿敵・米国に初めて90分以内で勝った。昨年7月のドイツW杯決勝以来となった一戦は、後半38分にFW高瀬愛実(21)=INAC神戸=がゴールを決め、1―0で勝利。B組1位で7日の決勝に進んだ。26度目の対決でPK戦を除いて初勝利を挙げ、今夏のロンドン五輪へ弾みをつけた。 大黒柱の沢を欠いたなでしこが、W杯より成長した姿を披露した。値千金の決勝ゴールを決めた高瀬は、試合終了直後から号泣が止まらない。「本当に前半からみんなが体を張ってくれていました。決められてよかったです」。歴史を塗り替えた劇弾を振り返り、やっと笑顔が戻った。 後半38分、宮間のCK。ファーサイドで待ち構えた高瀬のヘディングが、ゴール右隅に突き刺さった。世界NO1GKのソロも届かない完璧な弾道。10年5