「IPフラグメンテーション(IP fragmentation。fragmentとは断片などの意味)」とは、一度に送信することのできない大きなIPパケットを、いくつかに分割して送信するという技術である。IPプロトコルでは最大で64Kbytes(IPヘッダ部分を含んだサイズ)までのパケットを一度に送信できることになっているが、実際にはこのような大きなサイズのIPパケットを1つのパケット(フレーム)で送信することのできる物理ネットワーク媒体はない。例えばイーサネット(および相互互換性を持つ無線LANなど)では最大1500bytesだし、FDDI(光ファイバ)では4352bytesというのが普通である。このように、一度に送信することができるデータのサイズを「MTU(Maximum Transmission Unit)」といい、物理的なネットワーク媒体ごとに固有の値を持っている。 それならば、IPパ
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