インターネットのプロトコルの多くは、セキュリティを前提としていないため、盗聴や改ざん、なりすましなどへの耐性がない。そこで、現在では通信経路のセキュリティを高めるVPNの技術が幅広く利用されている。VPNがどのようにインターネット上で使われるのか、見てみよう。 インターネットを利用するVPN 企業のWAN構築には、専用線を始めフレームリレー、IP-VPN、広域Ethernetに至るまで、古くから通信事業者のサービスが必要であった。しかし、公衆のネットワークであるインターネットを用いることで、ユーザーが自前でVPNを構築することも可能になっている。これが「インターネットVPN」である(図1)。 インターネットVPNでは、VPN専用のプロトコルを用いてトンネリングを実現し、さらにセキュリティも確保する。単にトンネリングするだけではなく、セキュリティ機能が必要になるのは、インターネットの性格が背
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