以前に拙稿、「日本が世界に誇るゲームを後世に 国もバックアップを始めた保存活動」などでご紹介したように、近年は産学官の各方面の手によって、これまでに発売されたゲームを後世に残すためのアーカイブ活動が始まっている。日本ゲーム博物館やゲーム保存協会などが手掛けるゲームの動態保存、立命館大学や納本制度を利用した国立国会図書館によるゲームソフトの収集、文化庁の「メディア芸術データベース」の作成・公開などがその代表例だ。 だが、ゲーム開発者目線で見ると、今後もアーカイブ活動を続けるにあたっては、ゲームの収集などとは別の大きな問題があるのだという。 では、その問題とはいったいどんなことなのか? 20年以上にわたりゲーム開発を続ける、あるメーカーのベテランプロデューサーに、匿名を条件にお話を伺った。 ネットワーク対応型ゲームのアーカイブの難しさ昨今のゲームは、家庭用でもスマホ用でもアーケード(ゲームセン