学びを誘発するラーニング・コモンズ 東北大学附属図書館:米澤 誠(よねざわ まこと) はじめに 本稿では、原則2006年以降を対象とし、日本で発表されたラーニング・コモンズ(以下、「LC」という)に関する研究文献(実践報告、翻訳文献などを含む)のレビューを行う。LCとは、従来型の静かに行う学習から、活発にグループで討議するようなアクティブ・ラーニングまで、現代の大学生の多様な学習を支援するための施設・設備である。欧米の大学図書館で先行して設置され論じられてきたものであり、日本でも多くの研究や事例が報告され始めている。本稿では雑誌論文・記事のほかに,図書や報告書なども取り上げるが、原則として講演記録は含まないこととする。 以下では、(1)入門的文献、(2)理論的文献、(3)レビュー文献、(4)事例報告的文献の4つに区分して、研究文献をレビューすることとしたい。なおこの区分は、LCに関する研究
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