今週、世界で最も有名な巨石建造物である英国のストーンヘンジで、珍しい天体現象が観測される。その模様は、グリニッジ標準時6月21日金曜日21時30分(日本時間6月22日6時30分)からYouTubeでライブ中継される。 ストーンヘンジでは、夏至(今年は現地時間6月20日)の日に、その中にあるヒールストーンと呼ばれる岩と中心にあるその祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることはよく知られているが、今年は珍しい「major lunar standstill」(月の大停滞)により、月が最も南の地点から昇る。 18.6年に一度起きる現象「月の大停滞」は18.6年に一度起きる現象だ。この稀な事象は、地球と月の傾きが最大になった時に起こり、月の出と月の入りは、地平線上の最北あるいは最南の位置になる(訳注:その前後に月の出入りの位置の変化が止まるように見えることから「大停滞」と呼ばれる)。 ストーンヘンジと「月」