将棋AIの2024年は大規模定跡時代の幕開けだ!(大航海時代みたいなノリで言ってます) 従来、将棋AIに搭載している定跡と言うと、数万~数十万局面程度が限度であった。 人の手で数十万局面規模の定跡を編集してる時点で職人芸ではあるのだが、そろそろそれも限界で、定跡の自動生成に舵を切るチームが増えてきた。 しかし定跡の自動生成には非常にお金がかかる。なぜお金がかかるのかと言うと、将棋AIに思考させないといけないからである。 例えば、従来手法には、floodgate(将棋AIの対局場)の棋譜のうち、そこからの勝率の良い局面を抽出して定跡とする方法があった。確かにこの方法なら、勝率を集計するスクリプトを書くだけで定跡が生成できた。 しかしそれでは局面数に限界があるし、定跡の精度もさほど高くはならない。また、振り飛車の定跡が欲しいとしても、振り飛車は勝率が高くないからと、従来手法だと切り捨てられてし