以前見たアニメーションの場面で、小さなボールが次々と空中に発射され、遠くの鉄琴に当たってきれいな音楽を奏でるというシーンがあった。 楽器は近くから手を使って鳴らすもの、という考えしかなかった僕にとって、それはとても新鮮で、楽しそうな光景だった。さすがに宙を飛ばして当てるのは無理だとしても、遠くからボールを転がして鉄琴に当てる、くらいならできるんじゃないだろうか。 だいぶちゃちい感じになりましたが、頑張ってやってみました。 (text by 三土 たつお) 鉄琴を用意しよう 理想的には、本格的な鉄琴を使って、ものすごく遠くからボールを当てたいところなのだけど、さすがにそれは費用や手間の面でむりそうだ。 楽器屋さんをいくつかまわってみたところ、銀座のヤマハに、1オクターブくらいの小さな鉄琴(グロッケンシュピールというらしい)が展示されていた。実際に叩かせて頂いたところ、とても澄んだきれいな音が